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テイラー・スウィフトの熱烈ファンをV&A博物館が急募! 3月1日よりネット応募がスタート

イギリスにいるスウィフティーズは、今すぐ自分の履歴書を見直そう。なぜなら、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館がテイラー・スウィフトに精通した熱烈ファンを必要としているのだ。

ファンたちのセルフィーに応えるテイラー・スウィフト。Photo: Kevin Mazur/ Getty Images for Universal Pictures

ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)は現在、34歳にして14回のグラミー賞を受賞したスーパースター、テイラー・スウィフトのファンの中でも特にコンサート用のサインやフレンドシップ・ブレスレット(友情の証のブレスレット)といった手作りアイテムに詳しい人材を急募している。テイラーのライブでは、ファンたちがお気に入りの歌詞や楽曲のタイトルをアルファベットのパーツで綴った手作りブレスレットを交換し合うのがお決まりとなっている。

V&Aはテイラーが現在行なっている「THE ERAS TOUR」のヨーロッパ公演が始まる前に雇用することを望んでいるといい、我こそはというスウィフティーズ(テイラーのファンの通称)は同館のウェブサイトから履歴書をサブミットするよう呼びかけている(応募は3月1日から)。

最近、同館は様々なポップカルチャーのアドバイザリー職の採用を強化しており、今回のテイラー・スウィフトの専門家もその一つ。ほかにも、絵文字、クロックス(Crocs)の靴、ドラァグ・クイーンの文化に精通している人を募集中だ。ポケモンカード、レゴ、ゴープコア・ファッション(Good Old Raisins and Peanutsの略で、アウトドア・アイテムを取り入れたスタイルのこと)のアドバイザーはすでに採用済みとなっている。

こうした新しいポジションは、「ある特定の文化的ニッチにおける(学者や研究者ではなく)一般の専門家」の知識を通じた「広範、かつ、ときに驚くべき創造的多様性」への理解を深める取り組みの一環だとV&Aは説明している。トリストラム・ハント館長は、「これらの新しいアドバイザリー職は、V&Aが提供する広範におよぶ創造的多様性を祝福し、さらに発見するために必要であり、今日の観客たちのデザインストーリーについて学ぶ一助となるでしょう」と話す。

美術館・博物館においてテイラー・スウィフトの専門家職が設けられたことはかつてなかったが、アメリカの大手新聞社のガネットは最近、テイラーの担当記者を採用している。(翻訳:編集部)

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