約4メートルに及ぶ古代エジプト王の坐像を発見! 先に見つかった像の下部と近いうちに合体予定
エジプト観光・古代美術省によると、エジプトとアメリカの考古学者グループが、石灰岩で作られた約3.8メートルにもなる古代エジプトの王(ファラオ)、ラムセス2世の像の一部を発見した。
エジプトとアメリカの考古学者グループが、石灰岩で作られた約3.8メートルにもなる古代エジプトの王(ファラオ)、ラムセス2世の像の一部を発見した。エジプト観光・古代美術省が発表した。
エジプト考古最高評議会とアメリカ・コロラド大学は、エジプト・アメリカ共同ミッションの一環としてエル・アシュムネイン遺跡での発掘調査を行ってきた。エル・アシュムネイン遺跡はエジプトの都市ミニヤ南部、ナイル川の西岸に位置する。古代エジプトではケムヌとして知られ、グレコ・ローマ時代にはヘルモポリス・マグナの地方首都だったという。
今回発見されたのは、二重の王冠をかぶり、王家のコブラを乗せた頭飾りをつけたラムセス2世の坐像。アイヴォナ・トルンカとともにコロラド大学側の共同代表を務めるバッセム・ゲハドによると、像の背柱の上部には、支配者を称える称号が象形文字で記されているという。
ラムセス2世はラムセス大王としても知られ、エジプト第19王朝の第3代ファラオ。紀元前1279年から紀元前1213年まで統治した。
エジプト考古最高評議会のトップ、ムスタファ・ワジリは声明で、調査研究の結果、この石灰岩像は、1930年にドイツの考古学者グンター・ローダーによって発見された像の下部と一致したと発表。この2つの像が再会するその日のために、すでに洗浄と準備作業が始まっているという。(翻訳:編集部)
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