ロエベ財団が「浅間国際フォトフェスティバル」で写真展を開催。横浪修が室町時代から続く家元家族の素顔と絆に迫る
7月20日からスタートするアートフォトの祭典「浅間国際フォトフェスティバル2024 PHOTO MIYOTA」でロエベ財団はメインスポンサーとして参加し、2023年からサポートする京都の茶釜師の家、大西清右衛門家の素顔に迫った写真展を開催する。
「浅間国際フォトフェスティバル2024 PHOTO MIYOTA」(7月20日~9月16日)で、ロエベ財団がメインスポンサーとして参加し、写真展を開催する。
ロエベ財団は1988年、創造性と教育プログラムを促進し、詩歌、舞踏、写真、アート&クラフトの各部門の遺産を保護するため、ロエベ創業者ファミリーの4代目当主にあたるエンリケ・ロエベ・リンチによって設立された。現在、彼の娘であるシーラ・ロエベが受け継いでいる。
また、ラグジュアリーブランド・ロエベとしても2013年にクリエイティブ ディレクターにジョナサン・アンダーソンが就任して以来、ファッションと現代生活との深いつながりや、アート、デザイン、クラフトマンシップを重視し、コレクションにおいて数々のアーティストとコラボを行ってきた。
ロエベ財団は2023年、大西清右衛門家を6年に渡ってサポートする資金援助プログラムを発表した。大西清右衛門は、室町時代後期から400年以上続く京釜師(茶釜師)の家。三千家に出入りする塗り師、指物師など十の茶道にまつわる職家を表す尊称「千家十職」としても名を連ねる名家だ。京都市中京区の三条釜座(かまんざ)に工房があり、現在は十六代が名を継いでいる。同財団は昨年、当代・清右衛門と次期後継者である息子の清太郎を写したドキュメンタリー映像を製作。写真家のココ・カピタンが撮影したポートレイトと共に、同財団が協賛したKYOTOGRAPHIE 2023で披露した。
今年、同財団は「浅間国際フォトフェスティバル」のメインスポンサーとして参加し、十六代清右衛門の妻・詠美の視点から、大西家の日常に光を当てた写真展を開催する。撮影を手掛けたのは、匿名性とアイデンティティを探求した静謐な作風と「1000 Children」シリーズで知られる写真家の横浪修。横浪は大西家の生活に密着し、室町時代からの伝統技術を受け継ぐ家元としての清右衛門・清太郎の親子の絆や、詠美の飾らない姿を撮影した。会場では、これらの作品と交錯するように、昨年撮影された小見山峻と五十嵐邦之が撮影したポートレートや、工房、工具の写真が展示される。
浅間国際フォトフェスティバル2024 PHOTO MIYOTA
会期:7月20日(土)〜 9月16日(月・祝)
会場:MMoP(長野県北佐久郡御代田町大字馬瀬口1794-1)
時間:10:00 ~ 17:00(屋内展示の入場は30分前まで)
休館日:水曜(8月14日を除く)※屋外展示は鑑賞可
入場料:一部有料1000円(屋外、ロエベ財団による展示は無料、中学生以下無料)