歴史的レーシングカーが集結! インディアナポリス・モーター・スピードウェイ博物館とサザビーズがオークションを開催
インディアナポリス・モーター・スピードウェイ博物館がサザビーズと提携し、今秋、世界に一台しかない希少なクラシックカー、合計11台をオークションに出品する。中には、100億円を超える価値があるとされるあの名車も。
インディアナポリス・モーター・スピードウェイ博物館は、その名の通り、アメリカ・インディアナ州インディアナポリス郊外のスピードウェイにあるサーキットに併設された施設。その同館が今秋、サザビーズと提携して世界に一台しかない希少なクラシックカー、合計11台をオークションに出品する。今回、出品されるクラシックカーの数々は、同サーキットと直接の関係はないものの、世界で最も魅力的な車とされている。
例えば、7000万ドル(103億円)もの価値があるとされる1954年のメルセデス・ベンツ、 W196ストリームライナーは、50年代にアルゼンチンのレーシングドライバー、ファン・マヌエル・ファンジオと、イギリスのスターリング・モスがドライビングした車だ。モスは1955年にモンツァで開催されたイタリアGPでこのマシンを駆り、ファステストラップ(レースの決勝における最も速いラップタイム)を記録。この年の世界ドライバーズ選手権で1ポイントを獲得した。
特筆すべきもう1台は、1964年型フェラーリ250LM、シャーシ No. 5893。これは1965年のル・マン24時間レースで、アメリカのマステン・グレゴリーとドイツ生まれのヨッヘン・リントのペアが操縦した。
ほかにも、1966年型フォードGT40マークII、シャーシ No. P/1032、1957年製シボレー・コルベットSSプロジェクトXP64、1906年製メルセデス・ブルックランド「センメリング・ヒルクライム」、1991年製ベネトンB191 F1カー、1907年製イッタラ、1911年製ローリン&クレメント・レーサー・ザ・スプリット・オブ・アメリカ、1911年製メルセデス22/40ツーリング、1929年製ブガッティ・タイプ35Cなどが出品される。
サザビーズによると、このオークションの収益は「世界有数の自動車史コレクション」であるスピードウェイの名車コレクションと、インディアナポリス・モーター・スピードウェイで毎年開催されるイベント、インディアナポリス500の管理などに役立てられるという。(翻訳:編集部)
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