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前澤友作がDIC川村記念美術館のコレクション買取協力の意思表明!「数々の名作が日本から出ないように」

前澤友作が自身のX(旧ツイッター)に連続投稿し、DIC川村記念美術館の休館に関連して同館が所蔵するコレクションの国外流出を防ぐために、自身も美術愛好家として協力したいという意欲を見せた。

東京の外国特派員協会で記者会見する前澤友作。2018年10月9日。Photo: Katsumi KASAHARA/Gamma-Rapho via Getty Images

US版ARTnewsのTOP 200 COLLECTORSの常連でもある前澤友作は、9月2日、自身のX(旧ツイッター)にDIC川村記念美術館の休館に関連するコメントを連続投稿し、同館の所蔵作品の国外流出を防ぐために、自身も美術愛好家として協力したいという意欲を見せた。

前澤は2018年、同館が所蔵していた長谷川等伯筆《烏鷺図屏風(うろずびょうぶ)》を収蔵した経緯があり、同作品を「いつか見たい」とXに投稿したファンに対し、「長谷川等伯の烏鷺図屏風については、約3年ほどかけてクリーニング及び一部修復作業中でしたが、先日無事に手元に戻ってきました。当作品は国が指定する重要文化財ですので、何らかの方法で皆様にも観ていただけるようにしたいと思っていますので、詳細が決まり次第追ってお知らせいたします」と返答。それに続いて、「それにしてもDIC川村美術館の一時閉館は寂しいです。僕に何かできることがあれば美術愛好家として協力したいと思っています」と語っている

さらにこの投稿に続き、同じく同館所蔵だったバーネット・ニューマンの《アンナの光》(1968)が売却され、海外に渡ってしまったことを「とても残念だった」と惜しんだだけでなく、「DIC川村記念美術館休館の件。もしコレクションを売却するという方向なら、数々の名作が日本から出ないように、まずは日本の買い手にアプローチして欲しいな。僕も待ってます」とアピールした

また前澤は、最新の投稿で、「土地でも自然でも美術品でも伝統文化でも日本古来のものはなるべく日本人が守っていかないと。目先の利益のためにバラで切り売りしていくと日本が日本じゃなくなっちゃう。未来の世代に継承すべきものを自分が買い受けて引き継げるくらい稼がないとな」と、コレクターとしての責任感を綴っている

ちなみに前澤は現在、Xを通じて、自身の邸宅や別荘の清掃業務、身の回りのサポート業務などを担当する専属アシスタントを5名募集中だ。業務内容には、「洗濯、清掃、調理、会食配膳、ワインの管理、アテンド業務、書類管理、来客対応予約」などとともに「犬猫のお世話」も含まれるが、アートコレクション関連の業務の記載はない。

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