京都・両足院でエリザベス・ペイトン展が開催。デイヴィッド・ツヴィルナーによる日本初の展覧会
メガギャラリーのデイヴィッド・ツヴィルナーが京都・ 両足院でエリザベス・ペイトンの新作個展「エリザベス・ペイトン:daystar 白露」を9月8日から開催する。同ギャラリーが日本で展覧会を開くのは初めて。
メガギャラリーの1つとして知られるデイヴィッド・ツヴィルナーは、ニューヨーク、ロンドン、パリ、香港などに拠点を広げている。同ギャラリーは、9月8日から京都・ 両足院で日本で初めて手掛ける展覧会を開催する(9月24日まで)。
展示作家は、ニューヨークとパリを拠点に活動する1965年生まれの現代アーティスト、エリザベス・ペイトン。彼女は憧れの有名人や、身近な愛する人を独特かつ透明感のあるタッチで描いた作品で評価を得、アメリカのアルドリッチ現代美術館(2008年)や日本の原美術館(2017年)、北京のユーレンス現代美術センター(2020)など世界各地で個展を開催している。
同ギャラリーは、日本、そして京都での開催はエリザベス・ペイトンの希望によるものだと説明する。旅を愛するペイトンは京都の両足院を気に入り、過去に何度も足を運んできたという。
京都・祇園にある両足院は、1358年、臨済宗黄龍派を受け継ぐ龍山徳見禅師によって開山された臨済宗の寺院。禅宗(臨済宗)では長年、茶道や芸術は禅の思索の対象とされており、近年両足院では、サイトスペシフィックな現代美術の展覧会を数多く開催してきた。
日本では7年ぶりのペイトンの個展となる本展では、寺院の環境に調和するように彼女の厳選された絵画のほか、インク作品、ドローイング、版画などの新作が展示される。展覧会タイトルには開催時期の二十四節気「白露」の言葉を入れた。秋を前に、朝晩の気温が下がって露が降り白く輝くように見える頃という意味で、そこにもペイトンの日本文化に対する愛情が感じられる。
同ギャラリーは、「彼女は半年ほど前から、両足院の複数のスペースで展開されるサイトスペシフィックな展示に取り組んでいます。この素晴らしい場所で開催される展覧会を楽しみにしています」と話している。
エリザベス・ペイトン:daystar 白露
会期:9月8日(日)〜9月24日(火)
場所:両足院(京都府京都市東山区小松町591)
時間: 10:00~17:00(入館は30分前まで)
料⾦:拝観料 1000円