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夜の六本木でアートを思う存分楽しもう! 第13回「六本木アートナイト2024」が今週末開催

ようやく暑さが和らいだ東京で今週末、「六本木アートナイト2024」が開催される(9月27日から29日まで)。今年は「台湾」のアーティストに焦点を当て、約30組が約40のプログラムを繰り広げる。

メイメージダンス 《沈黙の島―新たなる楽園―》2022年 撮影:リュウ・チェンシャン(劉振祥)

9月27日から29日までの3日間、六本木各地で「六本木アートナイト2024」が開催される。六本木アートナイトは「都市とアートとミライのお祭り」をテーマに毎年行われており、今年で13回目。今回は「RAN Picks」と「RAN Focus」が新設され、約30組のアーティストが約40のプログラムを繰り広げる。

「RAN Picks」は、六本木アートナイトが選出したアーティストが作品を発表する。ペルー人彫刻家レンゾ・B・ラリヴィエールとオーストラリア人アーティストのザラ・パフィールドが率いるシドニーのアートスタジオ「アトリエ シス」が、泡という視覚的形態を通じて儚さと無常の概念を捉える光と音の没入型作品《エフェメラル コレクション》を披露するほか、光や映像を用いた公共空間でのインスタレーションからパフォーマンスまで幅広い活動を国内外で行う髙橋匡太は、人々がLEDで光る花型の浮き輪を身に着けて六本木を練り歩く《ポンギリング ―ひかりの花のパレード―》を実施する。

アトリエ シス《エフェメラル コレクション》

「RAN Focus」は、特定の国や地域にフォーカスを当て、そこで活躍するアーティストを紹介する。今回特集するのは「台湾」。台湾のビデオ・アートのパイオニアのユェン・グァンミンが、今年のベネチア・ビエンナーレの台湾館で発表し、注目を集めた映像作品《日常戦争》(2024)をアジア初公開するほか、ユ・チェンタとミン・ウォンによるデュオ、ウォーターメロン・シスターズ(西瓜姉妹)は、天界から舞い降りてきたクィア姉妹が、愛し合うことをせずに境界を巡った争いをやめない人類に向けてお互いに抱きしめ合うよう呼びかける映像作品《ウォーターメロン・ラブ》をインスタレーション形式で展示。また六本木ヒルズアリーナでは、新作パフォーマンス作品の発表を予定している。

ウォーターメロン・シスターズ《ウォーターメロン・ラブ》2017年 ビデオ 10分22秒
ツァイ&ヨシカワ《豊穣の宝石-Daydream_1&2 Light, Wind and Dreams_3》

そのほか、地球上の全ての生命にとって不可欠な水、光、空気などのエネルギーをモチーフに彫刻を制作している台日アーティストデュオ、ツァイ&ヨシカワは、昼間は太陽光で色鮮やかに輝き、夜になるとブラックライトで眩く発光する、昼と夜の顔を持つ生命体のような大輪のアルミニウムの花《豊穣の宝石 ‒ Reflection》を出品。ロープアーティストのHajime Kinokoは、六本木ヒルズ ヒルズウエストウォークへ続く左右のキャノピーを「人の温かさ」をイメージしたピンクのロープで繋ぎ、文化、経済などが入り混じり、互いに影響し合いながら世界中へ広がって行く都市の様子を表現する。

六本木アートナイト2024
会期:9月27日(金)〜9月29日(日)
場所:六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウンほか六本木各所
時間(コアタイム):27日17:30~23:00、28日16:00~23:00、29日16:00~20:00

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