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  • 2024.10.18

今週末に見たいアートイベントTOP5: 東京駅周辺地域で繰り広げる「写真の祭典」、シャネル・ネクサス・ホールが若き才能を称える展覧会企画を始動

関東地方の美術館・ギャラリーを中心に、現在開催されている展覧会の中でも特におすすめの展示をピックアップ! アートな週末を楽しもう!

Everyday Enchantment 日常の再魔術化(CHANEL NEXUS HALL)より、展示風景。©CHANEL

1.「神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond」(六甲山周辺)

Artwork by Marie Ikura Photographs by Yukihiro Yoshikawa

60組以上が参加!六甲の自然と楽しむ芸術祭

神戸・六甲山上で毎年開催される芸術祭。15回目を迎える今年は「新しい視界 Find new perspectives.」をテーマに、国内外で活躍する60組以上のアーティストが参加する。

見どころは、山中の散策路沿いに作品を展示するトレイルエリア。昨年よりも作品が増設されており、アート鑑賞の楽しさとともに、様々なレイヤーをもつ六甲山の自然、文化、アートを味わうことができる。参加作家は、西野達、金氏徹平、布施琳太郎、村上郁、髙橋匡太など。

「神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond」
会期:8月24日(土)〜11月24日(日)
場所:兵庫県神戸・六甲山上(六甲ケーブル、六甲有馬ロープウェー 六甲山頂駅、兵庫県立六甲山ビジターセンター、六甲山サイレンスリゾートほか)
時間:10:00〜17:00(会場により一部異なる)
休館日:六甲山サイレンスリゾートのみ10月の月曜(祝日は翌平日)

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2. 建物公開2024 あかり、ともるとき(東京都庭園美術館)

東京都庭園美術館本館 大客室シャンデリア ルネ・ラリック《ブカレスト》

庭園美術館の建築の魅力に照明から迫る

国の重要文化財に指定されている旧朝香宮邸(現在の東京都庭園美術館本館)の建築としての魅力を堪能してもらおうと、年に1度開催している建物公開展。今年は建物の見どころの一つとも言える「照明」に焦点を当てる。

本展では、各室の照明に関する解説、資料を通して旧朝香宮邸の魅力に迫るとともに、同時代のランプ類を展示する。会期中にカーテンが開け放たれた本館の大きな窓からは徐々に色づき始める庭園を眺めとともに、こだわりの材質やディテールがあしらわれた照明器具を楽しむことができる。オンラインによる日時指定制を導入。10月23日(水)の10:00〜15:00は入館人数を制限し、ベビーカーで気兼ねなくゆったり鑑賞できる「ベビーアワー(フラットデー)」を設ける。

建物公開2024 あかり、ともるとき
会期:9月14日(土) 〜 11月10日(日)
場所:東京都庭園美術館(東京都港区白金台5-21-9)
時間:10:00〜18:00(入館は30分前まで)
休館日:月曜(祝休日は翌平日)


3. 「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2024 - New Japanese Photography: Fifty years on - 」(東京駅周辺)

山沢栄子《アブストラクト青と赤》1960年 Abstraction: Blue and Red 1960 ©YAMAZAWA Eiko, Courtesy of The Third Gallery Aya

日本の写真が歩んだ50年の歴史と変容

フェスティバル、フェア、育成事業からなる包括的な写真プロジェクト「T3」が東京駅とその周辺エリアで開催する写真祭、「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO」。同フェスティバルでは、1974年にニューヨーク近代美術館(MoMA)で開催され東松照明や森山大道、深瀬昌久といった作家が知られるきっかけとなった「New Japanese Photography」展を取り上げる。同展から50年が経過した現在で、キュレーターの調文明、小林美香、マーク・フューステルがそのアンサーとなる3つの展覧会を開催。大きく変化し広がりを見せる「写真」に新たな光を当てる。

展示作家は上原沙也加、姜美善、下道基行、細倉真弓、山沢栄子、岡上淑子、高田冬彦、甲斐啓二郎など。1974年当時MoMAで紹介された15人の写真家の作品の中から、SF MoMAの名誉キュレーターであるサンドラ・フィリップスが改めてキュレーションした特別展示も行われる。また、周辺会場ではアートフェア「T3 PHOTO ASIA」や、若手作家の育成事業「T3 NEW TALENT」も開催。

「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2024 - New Japanese Photography: Fifty years on - 」
会期:10月5日(土)~10月27日(日)
場所:東京・八重洲、日本橋、京橋エリアの屋内、屋外会場
時間:会場により異なる


4. 鷹野 隆大 「 写真 」(Zeit-Foto Kunitachi)

2008.10.03.#28 ©Takano Ryudai, Courtesy of Yumiko Chiba Associates

鷹野隆大の代表作から近作までが一堂に

現代の日本の写真家のなかでも秀でた活躍を見せている鷹野隆大は、セクシュアリティをはじめ、都市空間や影などをテーマとして作品を発表し続けている。

一軒家の同スペースで開催される本展は、代表作である写真集『IN MY ROOM』から、1998年から継続している『毎日写真』、スナップショット『カスババ』、近年の「影」のシリーズまで大小様々なサイズのプリントが親密に並べられる。また、本展は 国立市を中心として国分寺市、立川市まで広がるアートイベント「Kunitachi Art Center 2024」に参加しており、周辺の展示会場と併せて楽しむことができる。

鷹野 隆大 「 写真 」
会期:10月5日(土)〜2024年11月16日(土)
場所:Zeit-Foto Kunitachi(東京都国立市中2-22-33 )
時間:金曜15:00〜20:00、土曜日11:00〜18:00(火水木は事前アポイントメントのみ)
休館日:日月


5. Everyday Enchantment 日常の再魔術化(CHANEL NEXUS HALL)

©CHANEL

「長谷川Lab」とコラボ!若い才能を称える展覧会

今年で20周年を迎えるシャネル・ネクサス・ホールは、金沢21世紀美術館館長の長谷川祐子による「長谷川Lab」とのコラボレーション企画をスタートする。長谷川Labの若手キュレーターを起用し、次世代を担う様々な才能たちの対話から新しい価値観やライフスタイル、美学を見出すきっかけを生み出す。第一弾のキュレーションは佳山哲巳とフィン・ライヤンが担当する。

参加作家は、それぞれフランス、日本、アメリカを拠点に活動するビアンカ ボンディ、小林椋、丹羽海子の3人。植物や道具など見慣れたものを魔術のように変容させ、独自の生命と物語を与えることで、日常に隠された魔術を再発見するように観るものを誘い出す。

Everyday Enchantment 日常の再魔術化
会期:10月19 日(土)〜12月8日(日)
場所:CHANEL NEXUS HALL(東京都中央区銀座3-5-3)
時間:11:00 ~19:00(10月19日は17:30まで、11月7日~10日は10:00から、入場は30分前まで)
休館日:会期中無休

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