英国チャールズ新国王は水彩画家! 50年にわたる画業を6作品で紹介
エリザベス女王は馬やコーギーを愛していたことで知られているが、このたび新国王となったチャールズ3世が愛情を注いでいるもの、それは水彩画である。
国王のアートへの情熱は、幼い頃から育まれた。父であるフィリップ殿下の母校、スコットランドの寄宿学校ゴードンストウン校の美術教師、ロバート・ワデルから絵を学び、その後、英国の画家エドワード・シーゴとジョン・ネッパーに教えを受けた。と同時に、エリザベス女王が継承するロイヤル・コレクション・トラスト所蔵の一流の美術品にも触れてきた。
現在73歳のチャールズ国王の画業は50年近くになる。今回は、皇太子時代に描いた最も印象的な作品6点を紹介しよう。
スコットランド北部にあるメイ城は、チャールズの祖母であるエリザベス王太后がかつて住んでいた場所。初期によく描いた題材のひとつである。
ロンドンのギャリソン・チャペルで79点の作品を展示した際、チャールズは「自分の内側にある感覚を表現するために」水彩画を制作していると記している。
チャールズは、1997年から2016年にかけて、およそ200万ポンドの複製画を販売した。実は英国で最も人気のあるアーティストの1人なのだ。
スキー好きでもあるチャールズは、1988年に訪れたスイスのクロスタースで、危うく雪崩を免れたこともある。97年にクロスタース市が発行したスキーパスには、国王の作品が採用された。
1989年、国王はダイアナ元妃とともに香港を訪れ、同市の文化センター開館式典を行った。 この作品は現在、香港の新界にある海洋公園の所蔵となっている。
スコットランドのアバディーンシャーにあるバルモラル城は、エリザベス女王が2022年9月8日に亡くなるまで過ごした城である。
バルモラル城周辺の風景は、チャールズが好んで描いた題材のひとつである。 (翻訳:編集部)
※本記事は、米国版ARTnewsに2022年9月27日に掲載されました。元記事はこちら。