ウォーホルの《エリザベス2世》が約1.2億円で落札!エディション付きでは最高額
11月24日、カナダ・トロントのヘッフェルオークションハウスで行われたオークションで、アンディ・ウォーホル《エリザベス2世》が1141万カナダドル(86万米ドル・約1億1900万円)で落札され、ウォーホルのエディション付きシルクスクリーン作品での最高額を記録した。
落札された作品は、ウォーホルが1985年に発表した「女王の君臨(Reigning Queen)」シリーズから、故エリザベス女王をモチーフにした4つの連作のうちの1点であり、予想総額の37万5000ドル~45万ドルを大きく上回っての結果となった。
今回のオークショニアも務めた、ヘッフェルオークションハウスの副社長ロバート・ヘッフェルは、「同社が毎月行っているオンラインオークションや、会場で行われるライブセールへの関心の高まり、ニューヨークでのオークションの活性化も手伝って、《エリザベス2世》だけではなく、多くの作品が良い成績を収めるだろうという確信を持っていました」と語った。
そのほか、1920年代に活躍したカナダの風景画家7名によるグループ、グループ・オブ・セブンの1人、ローレン・ハリスの作品6点が572万ドル以上の価格で落札された(《北極圏スケッチXV》は150万ドル、《ベルク湖より、夕刻》は117万ドル、《スペリオル湖スケッチ》は65万ドル)。売り手のノラ・ライルは、30年代にハリスの息子から直接、油彩と板絵の小品3点を購入したという。ヘッフェルはARTnewsの取材に対して、「彼女は多くのハリス作品の中から、本当に良い作品を選んでいます」とコメントした。
また、女流画家のマルセル・フェロンが1962年に制作した無題の作品が、予想落札額の約6倍にあたる135万ドルで落札され、このオークションでの最高額を記録した。(翻訳:編集部)
from ARTnews
※関連記事:奈良美智作品は約14億円で落札! アジア勢の入札が目立ったサザビーズ現代アートオークション