ロエベ財団クラフトプライズ2025の応募受付がスタート! 大賞の賞金は5万ユーロ
卓越した現代のクラフトマンシップを称賛するアワード、ロエベ財団クラフトプライズ2025の応募受付開始が発表された。10月30日まで応募を受け付けているクラフトプライズは、陶芸やテキスタイル、家具製作など、プロとしてクラフトに関わっている18歳以上であれば誰でも応募でき、大賞受賞者には5万ユーロが授与される。
ロエベ財団クラフトプライズ2025の応募受付がスタートした(応募締め切りは2024年10月30日)。ロエベのクリエイティブディレクター、ジョナサン・アンダーソンの発案により、現代のクラフトマンシップの卓越性、芸術的価値、その新しさを紹介し、称えることを目的として2016年に創設されたこの賞には、プロとしてクラフトに関わる18歳以上であれば誰でも応募することが可能だ。
クラフトプライズは、現代文化におけるクラフトの重要性を認識し、豊かな才能と斬新なビジョンによって未来の新基準を打ち立てうるアーティストのアイデアと技術を称えるものであり、革製品の工芸工房として1846年に誕生したメゾンの礎を体現している。アンダーソンは「クラフトは常に現代的なものであり、独自の定理をもち、独自の言語を用いて過去には存在しなかった対話を生み出す」と語っており、「伝統と同じくらい新しさが重要なのです」とコメントしている。
昨年開催された第7回目のクラフトプライズでは、メキシコに拠点を置くアーティスト、アンドレス・アンサが制作した等身大のセラミック作品《I only know what I have seen》(2023)が大賞を受賞。特別賞には、日本の浅井美樹による《Still Life》(2023)、フランス出身のエマニュエル・ブースが手がけた《Coffee Table ‘Comme un lego’》(2023)、そして韓国のヒチャン・キムによる《#16》(2023)が選出された。ファイナリストの作品はいずれもパリのパレ・ド・トーキョーに展示されたほか、現在はウェブサイト上で作品の画像や制作過程を閲覧できる。
2025年版のファイナリストに選出された作品は、マドリードのティッセン=ボルネミッサ美術館で展示される予定で、2025年の春に美術館で開かれる表彰式で、審査員に選ばれた大賞受賞者が発表される。
2025年の審査委員会には、ジョナサン・アンダーソンや日本民芸館館長の深澤直人、そして昨年大賞を受賞したアンドレアス・アンサをはじめとする13名が名を連ねており、大賞受賞者には5万ユーロ(約866万円)、そして2名の特別賞受賞者にはそれぞれ5000ユーロ(約86万円)が授与される。