ファラオの死者の書? エジプトで約15メートルにもなるパピルスを発見
エジプトの考古学者が、紀元前50年頃のパピルスを発見した。このニュースは、Egypt Independent紙が最初に報じた。
エジプト・サッカラ考古学地区で発見されたこの長さ52フィート(約16メートル)にもなるパピルスには、ファラオの死者の書から、亡くなった人々の死後の生活を支援するという宣言や呪文が記されている。
エジプト考古最高評議会のモスタファ・ワジリ事務局長は先週はじめ、エジプト観光・考古省が主催した考古学者の日のイベントで、この発見を発表。ワジリによると、パピルスはタハリールにあるエジプト博物館で完全に修復され、アラビア語に翻訳されたあと、大エジプト博物館の開館式でお披露目される予定だという。
このパピルスは、昨年6月に同遺跡から発見された、250個の木製の石棺の中に収められていた。研究者や考古学者は、2年以上にわたってこの遺跡で作業を行ってきた。2022年だけでも、考古学者たちは数百体のミイラ、無名の女王のピラミッド、絵の描かれた5つの墓、古代の高官の墓、ラムセス2世の会計係のものとみられる石棺を発見している。
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