日本の女性アーティストの功績を美術史にどう位置づけるか。AWAREがラウンドテーブルを開催

渋谷ヒカリエで現在開催されている「まなざしの奇跡 日本女性写真家の冒険」にあわせ、AWAREが8月12日にラウンドテーブルを開く。竹内万里子、笠原美智子、天田万里奈が女性アーティストを取り巻いてきた制度や社会的・文化的環境を振り返りながら、その功績を美術史の一部として位置づけるための課題と可能性を語る。

「まなざしの奇跡 日本女性写真家の冒険」展示風景。Photo: Yuya Furukawa
「まなざしの奇跡 日本女性写真家の冒険」展示風景。Photo: Yuya Furukawa

1950年代から現在まで、日本の写真表現を切り開いてきた日本の女性写真家に焦点を当てる国際巡回展「まなざしの奇跡 日本女性写真家の冒険」の日本開催にあわせ、2026年8月12日、渋谷ヒカリエ9階のヒカリエホールでラウンドテーブルが開かれる。主催はAWARE(Archives of Women Artists, Research & Exhibitions)で、Bunkamura ザ・ミュージアムと協働して実施する。登壇者は、本展キュレーターの竹内万里子、長野県立美術館館長の笠原美智子、AWARE日本代表を務めるインディペンデント・キュレーターの天田万里奈の3人だ。

同展の原題は「I'm So Happy You Are Here」。2024年夏のアルル国際写真祭を皮切りに、欧米各地を巡回してきた。日本では「まなざしの奇跡 日本女性写真家の冒険」と題し、26名から30名に規模を拡大して開催されている。

プログラムの冒頭では、主催するAWAREの活動も紹介される。同機関は、女性およびノンバイナリーのアーティストに関する研究、アーカイブ構築、情報発信に取り組み、その功績を美術史のなかに位置づけ直すことを使命としている。現在は日本でもリサーチ・プログラムを進めており、当日はその活動についても報告される予定だ。

今回のラウンドテーブルでは、展覧会企画や研究、アーカイブ構築に携わってきた3人が、それぞれの立場から、日本の女性写真家への国際的注目の高まりの背景にある研究の蓄積をたどる。そして、長く見過ごされてきた歴史や制度、女性が創作を続けるうえで直面してきた社会的・文化的環境に目を向ける。女性アーティストは、美術館や展覧会、アートマーケットなどの制度とどのように向き合ってきたのか。その功績を「例外」として扱うのではなく、日本美術史の重要な一部として位置づけるには何が必要なのか。国内外の研究や実践を手がかりに、より包括的な美術史のあり方を問い直す。

AWARE(アウェア)ラウンドテーブル 「未来の刻印」― 日本の女性アーティストのいままでとこれから
日付:2026年8月12日(水)
時間:17:00~18:30(受付16:30~)
会場:ヒカリエホール「まなざしの奇跡」展 特設会場
登壇者:竹内万里子、笠原美智子、天田万里奈
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