バーゼル・ソーシャル・クラブの新プロジェクト「Tokyo Jazz Club」が東京で11月に開催!
スイス・バーゼルで話題を集めるイベント「バーゼル・ソーシャル・クラブ(BSC)」。そのレガシーを受け継ぐ新たなプロジェクトが、アートウィーク東京(AWT)との提携のもと、2026年11月1日(日)から8日(日)まで初開催される。

ギャラリーオーナー、キュレーター、アーティストらにより、2022年にスイス・バーゼルで設立された「バーゼル・ソーシャル・クラブ(BSC)」。新しい展示およびマーケットプレイスのありかたを模索する場として、毎年6月のアート・バーゼルの期間に合わせたイベントを開催し話題を呼んできた。
そんなBSCのレガシーを引き継ぐかたちで東京で設立されるのが「Tokyo Jazz Club」だ。初開催となる今年は、11月に開催されるアートウィーク東京との提携のもと、2026年11月1日(日)から8日(日)にかけて開催される。
BSCの共同創設者のひとりであり、Tokyo Jazz Clubの共同創設者でもあるロビー・オクダ・フィッツパトリックは、東京でのローンチについてリリースでこう語っている。
「海外のアーティストやギャラリーはいま、作品を発表し、人とつながり、東京で生まれている活発な文化的対話に参加することを望んでいます。Tokyo Jazz Clubはアートウィーク東京との提携を通じて、そうした国際的な交流をさらに広げながら、東京の豊かな文化的風景の形成に本年より貢献していきます」
第一回の舞台は旧カプセルホテル
BSCの特徴のひとつは会場だ。毎年固定の会場ではなく、ある年は銀行、またあるときは農地や廃工場、空きオフィスビルなど会場を変えて開催される。出品される作品もまた、そのときどきの会場の特性と呼応するように展示される。
例えば元銀行だったビルが舞台となった2025年の開催時は、チューリッヒを拠点とするギャラリーであるサンズ・ワークス(suns.works)が金庫だった部屋をそのまま活用し、《Bijoux Solaires(ビジュー・ソレール)》と題した展示空間に変えている。
「Tokyo Jazz Club」の第一回の会場に選ばれたのは、神保町にほど近い旧カプセルホテル。全8フロアを舞台にさまざまな現代アートが展示され、パフォーマンスやアーティストによるプログラムも開催される。

ジャズ・セッションのように
具体的なプログラムの詳細は発表されていないが、イベントに通底するのは名に冠する「ジャズ」の精神だ。即興的に応答しながら抽象的なものに形を与え、一人では生み出せなかった複雑な表現を、ジャズ・セッションのようにつくり上げていくことを意図しているという。
例えば、フィッツパトリックと同じくBSCおよびTokyo Jazz Clubの共同創設者であるヤエル・サロモノウィッツは、空間内で繰り広げられるパフォーマンスの狙いについてこう述べている。
「私たちが探求したいのは、パフォーマンスとそれを観るという行為の間に広がる領域です。アーティストたちが音楽、身体の動き、音、そして儀式を通して空間を立ち上げる。展覧会とパフォーマンスを切り離すのではなく、演者と観客の間に生まれる出会いの瞬間を繋ぎ、両者が同じひとつの世界を共有する環境を生み出したいと考えています。ジャズは私たちに、即興し、耳を傾け、ともにその場に存在するための、ひとつの思考の方法と言語を与えてくれます」
カプセルホテルという、かつて均質だったパーソナルな極小空間が東京にどのようなグルーヴをもたらすのか。今後のプログラムの詳細発表を待ちたい。