ARTnewsJAPAN

マリリン・モンローを超える史上最高額!? ウォーホル「死と災害」の1つが35年ぶりにオークションへ

アンディ・ウォーホルの初期の代表作で、物議を醸した「死と災害」シリーズの1点が、サザビーズ・ニューヨークのイブニングセールに出品されることが決まった。ウォーホル史上、最も高額になる可能性がある。

アンディ・ウォーホル《ホワイト・ディザスター(白い車の衝突19回)》(1963)  Sotheby's

11月16日の現代美術イブニングセールで出品予定の作品は、1963年作の《ホワイト・ディザスター  (白い車の衝突19回)》。予想落札価格は8000万ドル(約119億円)超とされる。 しかし価値の保証が付けられていない状態なので、買い手がつかない可能性がある。 

前回、「死と災害」シリーズがオークションに出されたのは2013年。1億540万ドルで落札され、ウォーホル史上最高額を樹立した。この記録は、22年初めにマリリン・モンローの肖像画が1億9500万ドルで落札され、塗り替えられた。 

ウォーホルの代表的なシリーズである「死と災害」は、交通事故、暴動、自殺などについてメディアに掲載されていた写真を使用したもの。今回の作品は、死亡交通事故を撮影した19枚のモノクロ写真で構成された、高さ約3.7メートルの大作である。 

この作品はかつて、ニューヨークに本拠地を構えるダイヤ美術財団を設立した、ディーラー兼コレクターのハイナー・フリードリッヒに所蔵されたこともあった。前回オークションに出されたのは1987年で、66万ドルで落札された。その後30年以上にわたって個人コレクションとして保管されていたものが今、再び世に出ようとしている。 

*from ARTnews 

あわせて読みたい