世界屈指のアートアドバイザー、サンディ・ヘラー率いるヘラー・グループが日本進出。創設パートナーに中島悦子
イギリスの大手経済紙、フィナンシャルタイムズにトップ・アートアドバイザーとして紹介されるなど、世界のアート業界にその名を轟かせるサンディ・ヘラー。同氏が率いるヘラー・グループが、ニューヨークとパリに続き、日本進出を決めた。
サンディ・ヘラーは、フォーブス誌による2023年世界長者番付で94位(資産総額175億ドル)にランキングされたアメリカの投資家、スティーブ・コーエンをはじめ、世界の富豪をクライアントに持つトップ・アートアドバイザーだ。このパワープレイヤーが率いるヘラー・グループが、ニューヨークとパリに次ぐアジアの拠点に日本を選んだ。
ヘラー・グループ・ジャパンの設立にあたってヘラーが白羽の矢を立てたのは、フランスのギャラリー、ペロタンのアジアパシフィック代表を務めた中島悦子。中島は今後、ヘラー・グループ・ジャパンの創設パートナーとして、同グループが抱えるアートコレクターに日本のアートを紹介するほか、日本のアートコレクターに同グループのサービスを提供していくという。
ヘラーは日本支社の設立にあたり、以下のようにコメントしている。
「この度、中島悦子をへラー・グループ・ジャパンの創設パートナーに迎え、アジア圏における拠点を持つことを大変嬉しく思っています。私たちはアジア圏のアートコミュニティーと連携して地域のアートコレクターの養成に注力し、世界的なコレクションの構築と管理を行なっていきます。ヘラー・グループ(Heller Group LLC)がNYを拠点に20年にわたって提供してきた、世界有数のアートコレクターのコレクション構築と管理の経験を生かし、世界最高水準のアートアドバイザリー・サービスをアジア圏でも提供していくことを目指します」
中島は、ヘラー・グループへの参画に際し、こう抱負を語る。
「日本には、世界にまだ知られていない大勢の素晴らしいアーテイスト、奥深い伝統文化など、大きなポテンシャルがあります。ヘラー・グループ・ジャパンがハブとなり、日本と世界のアート界をつなぐ役割を担っていきたいと考えています」
ヘラー・グループのアジア進出が、世界のアート業界のランドスケープをどのように変えていくのか。また、グループのアジア拠点となる日本のアートシーンの発展にどう寄与していくのか。今後の動きに注目したい。