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古代ローマ時代の公衆浴場跡で「ほぼ無傷」の鉄格子を発見。脱衣所の窓を覆っていた?

スペイン西部の都市メリダにある古代ローマ時代の浴場施設跡で、ほぼ無傷の鉄格子が発見された

鉄格子が見つかった、スペイン・メリダにある古代ローマ時代の浴場跡。Photo: Courtesy Consortium of The Monumental City of Merida

メリダのあるエクストレマドゥーラ地方は紀元前25年、ローマ皇帝アウグストゥスが征服し、都市が築かれた。その時の大きな橋、円形劇場、劇場、サーカス、給水設備などがありのままの形で残されたアウグスタ・エメリタ遺跡は、ユネスコの世界遺産に登録されている。

同遺跡を管理するコンソーシアムは、ここ数カ月間、公衆浴場の発掘調査を行ってきた。そこで考古学者たちは、浴場の脱衣所の窓を覆っていたであろう、十字の鉄格子を発見した。鉄格子は洗浄・修復後に一般公開される予定だ。

古代ローマ時代の鉄格子は、1960年代に、カーザ・デル・アンフィテアトロ(円形闘技場の家)の厨房で発見されている。同時代に関連するものとしては、先日、ドイツ・ケルンで古代ローマ時代の浴場跡が見つかっており、今回の鉄格子はそれに次ぐ発見だ。(翻訳:編集部)

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