ホワイト・キューブが米国初進出。ニューヨークにギャラリー開設へ
英国のアートシーンを代表するギャラリー、ホワイト・キューブが米国に進出し、2023年春にニューヨークでギャラリーを開く計画が明らかになった。
ダミアン・ハーストやトレイシー・エミンといったアート界のスターを輩出してきたホワイト・キューブが、創立30周年を機にニューヨークにギャラリーを開く。このニュースを最初に報じたのは、アート業界向けニュースレターのべア・ファクスト(Baer Faxt)だ。
ホワイト・キューブは現在、ロンドンの2カ所と香港にギャラリーを持ち、パリにも事務所を構えている。また、上述のアーティスト以外にも、ジュリー・カーティス、シアスター・ゲイツ、ジュリー・メレツ、ブルース・ナウマン、朴栖甫(パク・ソボ)などの有名作家が所属している。
ホワイト・キューブの創設者でCEOのジェイ・ジョプリンは、声明で次のように述べている。「以前からニューヨークにホワイト・キューブのギャラリーを開設したいと考えていたが、ついに理想的な場所が見つかった。創立30周年を迎える2023年は、ギャラリーの歴史にエキサイティングな新しいページを加えるのにふさわしいタイミングだ」
今回確認されたホワイト・キューブのニューヨーク進出は、数年前から噂されていたものだ。2018年にはニューヨークにオフィスを開いたが、本格的なギャラリー開設計画について詳しいことは明らかにされていなかった。
ニューヨークのギャラリーについて、ホワイト・キューブの広報担当者は面積などの詳細は明らかにしていないが、アッパーイーストサイドのマディソンアベニュー1002番地にある建物の3フロアを占める予定とされる。これは、アクアベラ・ギャラリーズやギャルリー・ブッフホルツといった名門ギャラリーからほど近い立地だ。(翻訳:清水玲奈)
※本記事は、米国版ARTnewsに2022年4月7日に掲載されました。元記事はこちら。