• ECONOMY
  • NEWS
  • 2024.02.07

フリーズ・ニューヨークが今年の出展者リストを発表。小規模ながら「最高峰の現代アート」が大集結

5月1日から5日まで開催されるフリーズ・ニューヨーク 2024の出展者リストが発表された。今年は昨年から1軒少ない68ギャラリーが出展する。

フリーズ・ニューヨークの会場「The Shed」の外観。Photo: Brett Beyer

昨夏、ニューヨークで行われるもう一つの主要アートフェア、アーモリーショーを買収したフリーズは、ニューヨークの会場を文化複合施設のザ・シェッドへ移転した2021年以来、比較的小規模での開催を継続してきた。昨年同様、同じく5月にニューヨークで開催されるフェア、インディペンデント(5月9日から12日まで)とは日程をずらしての開催となる。

今回発表された出展者には、4つのメガ・ギャラリー(ガゴシアンハウザー&ワースペースデイヴィッド・ツヴィルナー)をはじめ、グラッドストーン・ギャラリーグザヴィエ・ハフケンスギャラリー・ヒュンダイデイヴィッド・コルダンスキー、クリマンズット、マッシモ・デ・カルロ、メンデス・ウッドDM、ヴィクトリア・ミロ、タデウス・ロパックホワイト・キューブといった優良ギャラリーが名を連ねている。

また、これまで同様、カナダ、チャプターNY、ジェームス・コーハン、ケイシー・カプラン、マシュー・マークス・ギャラリー、オルトゥザール・プロジェクツといったニューヨークのトップギャラリーに加え、インスティトゥート・デ・ビジョン、プロイェクトス・ウルトラヴィオレタ、スプルース・メイジャーズ、スティーブンソンといった海外のギャラリーも参加する。

フリーズ・アメリカのディレクターであるクリスティン・メッシネオは、声明の中でこう述べる。

「傑出した美術館やギャラリー、アーティストが集まるこの街に、最高峰の現代アートを扱う多くの出展者が一堂に会する機会をつくれることを嬉しく思います。この街の多様なコミュニティを支える非営利団体を称え、支援しながら、グローバルな視点とニューヨークらしさを融合させます」

新進アーティストや、まだあまり知られていないアーティストを個展形式で紹介するフォーカス・セクションに参加するのは、68組の出展者のうち、カップ カップ、パトロン、クーパー・コール、マシュー・ブラウンなど11ギャラリー。今年は、ニューヨークを拠点にLAのアートテーマパーク「ルナルナ」のキュレーション・ディレクターも務めるルミ・タンがこの部門のキュレーョンを担当する。

タンは声明の中で、「この部門には、真に多様な世代のアーティストたちが参加します。それを通じてわれわれは、支配的な文化によって見過ごされてきた物語や視点を長年代弁してきた革新者たちの表現に触れることができるでしょう。何十年もの間、揺るぎない地位を確立してきたアーティストたちと、芸術的・社会的な関心事において共通点を持つ若いアーティストたちが集結することは、とてもスリリングです」と期待を語っている。

from ARTnews

あわせて読みたい

  • ARTnews
  • ECONOMY
  • フリーズ・ニューヨークが今年の出展者リストを発表。小規模ながら「最高峰の現代アート」が大集結