エルトン・ジョンのブーツが1420万円! 愛用品オークションで予想を上回る高額落札が続出
2月21日、クリスティーズ・ニューヨークでエルトン・ジョンの愛用品のオークションが開催され、49点が出品された。彼のアートコレクション、ステージ衣装などの多くが予想落札額を大きく上回り、合わせて約800万ドル(約12億円)を売り上げた。
エルトン・ジョンは、夫のデヴィッド・ファーニッシュとともに1990年代から住み続けてきたアトランタの邸宅を売却するにあたり、手放すことを決めた美術品や思い出の品々約900点をオークションに出した。オークションは、2月21日と、2月22日・23日の2日間行われたライブに加え、2月9日から28日までオンラインでも開催中だ。
そのうち、2月21日に行われたオークションには、ジョンのアートコレクションやステージ衣装などゆかりの品々が出品され、大きな注目を集めた。開始早々、赤いEとJの文字をあしらったシルバーのレザーブーツが、最低予想落札額5000ドル(約75万円)のおよそ19倍となる9万4500ドル(約1420万円)、サー・ウィンストン・アイウェアの度付きサングラス(1975年頃)が、最低予想落札額2000ドル(約30万円)の11倍の2万2680ドル(約340万円)になるなど驚くべき額の落札が続出し、会場は盛り上がった。
21日のハイライトは、バンクシーの《花束を投げる男》(2010)だ。3枚一組のこの作品は、最低予想落札額100万ドル(1億5000万円)に対して193万ドル(約2億9000万円)で落札され、続くキース・へリングやシンディ・シャーマン作品の入札に勢いをつけた。そのほか、エルトン・ジョンが大切にしていた1990年製のベントレー・コンチネンタルは、最低予想落札額が2万5000ドル(約376万円)のところ、24人の活発な入札があり、最終的に電話入札者に44万1000ドル(約6630万円)で競り落とされた。
ジョンが愛用した、特徴的な3つの腕時計も人気を集めた。総ヒョウ柄の宝石付きロレックス・デイトナは最低予想落札額が4万ドル(約601万円)のところ、17万6400ドル(約2652万円)と、このモデルのオークション世界新記録を樹立した。一方、カルティエの「クラッシュ」限定モデルは、最低予想落札額7万ドル(1053万円)の約4倍となる27万7200ドル(約4167万円)、サイン入りのカルティエ・パリ・タンク・ノルマルは最低予想落札額2万ドル(約300万円)の9倍近い17万6400ドル(約2652万円)で落札された。
クリスティーズ・アメリカズの副会長であるタシュ・ペリンは、「ライブとオンラインの両方が信じられないほどのエネルギーに満ちていました」と振り返り、オークションの成功を喜んだ。
以下、21日のオークションのおもな落札結果を紹介しよう。