現在91歳のオノ・ヨーコがマクダウェル生涯功労賞を受賞! 過去の受賞者にはウィレム・デ・クーニングやデヴィッド・リンチも
アーティスト、映画監督、ミュージシャン、そして平和活動家として過去40年にわたり精力的に活動してきたオノ・ヨーコが、アメリカ有数のアーティスト・レジデンス・プログラムを提供するマクダウェルによる生涯功労賞「エドワード・マクダウェル・メダル」を受賞した。
マクダウェルは1960年から現在に至るまで、毎年、視覚芸術、建築、映画、ビデオアート、学際的なアート、文学、作曲、演劇などの分野から選ばれた約300人に、アーティスト・レジデンス・プログラムを提供している。その生涯功労賞である「エドワード・マクダウェル・メダル」は、アメリカの文化芸術に類いまれなる貢献をしたアーティストに贈られるもので、過去には詩人のロバート・フロストや画家のウィレム・デ・クーニング、作家のトニ・モリスンや映画監督のデヴィッド・リンチなどに授与されている。
1960年代に前衛集団フルクサスの一員としてニューヨークのアートシーンに現れたオノ・ヨーコは、その後もアーティストとしてのみならず、映画監督やミュージシャン、そして平和活動家としても精力的に活動してきた。その長きにわたる功績が高く評価され、今回の受賞に至った。
マクダウェルの理事長であるネル・ペインターは声明で、「オノ・ヨーコは唯一無二の存在であり、彼女の作品もまた他に類を見ない独自性がある。約70年にわたって彼女は、その果てしないイマジネーションを駆使して人々の目を楽しませ、思考を刺激し、フェミニストを鼓舞し、移民を擁護してきた。彼女のユニークでパワフルな作品は、この時代が求める平和そのものだ」と称えている。
また、オノ・ヨーコの息子であるショーン・オノ・レノンも同じ声明の中で母の受賞を「信じられないほどの栄誉」と喜び、「過去の受賞者たちは本当に素晴らしいアーティストたち。彼女の芸術がこのような形で評価され、祝福されることを誇りに思う」と語った。
現在91歳のオノ・ヨーコは、9月1日までロンドンのテート・モダンで大回顧展が開催されているが、近年、公の場に姿をほとんど見せていない。7月に開催予定の授賞式には、彼女のマネージャーであるデヴィッド・ニューガーデンが代理で出席すると見られる。