ピラミッドを貸し切って結婚式!? 大富豪の4億円超ウエディングに批判殺到
テック起業家と元プロレスラーが1週間に及ぶ結婚式をエジプトで行い、ピラミッドの前で盛大すぎる披露宴を開催した。式の様子はTikTokをはじめとするSNS上で拡散されたものの、「金持ちの税率を上げろ」といった批判的なコメントが多く寄せられた。
賃料のカード払いでポイントがもらえるサービスを提供するBilt Rewardsの創業者兼最高経営責任者(CEO)を務めるアンクール・ジャインと、元プロレスラーでフィットネストレーナーのエリカ・ハモンドは、古代エジプトの古王国時代に建設されたピラミッドとギザの大スフィンクスを貸し切って、なんと1週間にも及ぶ盛大な結婚式を開催。これにより、観光客などの立ち入りが一時的に禁止された。
二人は、これらの遺跡での挙式に300万ドル(4億6400万円)以上の資金を費やしたという。出席者たちは、ピラミッドとスフィンクスを自由に見学できるプライベートツアーに参加し、ラムセス2世の像も間近で見ることができたという。ちなみに、ラムセス2世の像のそばで開催するために投じられた予算は、なんと20万ドル(約3100万円)。
夫婦は、二つのピラミッドの間に沈む夕日に見守られながら結婚式を挙げ、その後はロビン・シックやランス・バス、リンゼイ・スターリングといったミュージシャンの演奏による豪華な披露宴が行われた。この結婚式の様子は、TikTok上で拡散された。
また、ジャインとハモンドは大エジプト博物館でもパーティを開催。10億ドル(約1545億円)の建設費を費やして建てられたこの博物館は、エジプト文明に特化した博物館としては世界最大級の施設だとされており、2024年の後半から一般公開される見通しだ。
一方、今回の結婚式については「やりすぎ」であるとして、SNS上で議論が紛糾している。
エジプト政府の支援によって実現した二人の結婚式。ネットメディア「Egypt Independent」によると、エジプトの元考古大臣ザヒ・アワスも式に出席したという。(翻訳:編集部)
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