ペロタン東京が「ペロタンサロン」をオープン。17〜18世紀フランスのサロン文化を参考に「開かれた交流とインスピレーションの場を提供」
ペロタン東京は7月2日、現在、1階にギャラリーを構える六本木ピラミデビルの2階に新スペース「ペロタンサロン」をオープンする。
ペロタン東京は7月2日、現在、1階にギャラリーを構える六本木ピラミデビルの2階に新スペース「ペロタンサロン」をオープンする。
1990年にパリ・マレ地区で産声を上げた同ギャラリーの創設者エマニュエル・ペロタンは、その2年後の1992年に初開催された「国際コンテンポラリー・アートフェア NICAF YOKOHAMA ’92」のために来日してから現在に至るまでの30年以上、日本のアートシーンとの関係を育んできた。そして2017年6月、ピエール・スーラージュの個展を皮切りに東京進出を果たし、約2年後の2019年5月にスペース面積を2倍に拡張、さらに2020年にはギャラリーに隣接したスペースに書籍やグッズなどを扱うペロタンストアをオープンし、東京を起点に日本での活動を拡充してきた。現在、同ギャラリーは、香港、ニューヨーク、ソウル、上海、ドバイ、ロサンゼルスにも拠点を構えている。
今回、新たにローンチする東京の新空間は、同ギャラリーが17〜18世紀の啓蒙時代のフランスにおけるサロン文化に着想を得て、開かれた交流とインスピレーションの場を提供するべく展開してきたペロタンサロンの東京版。43平方メートルのリラックスした空間をプラットフォームに、アーティスト、コレクター、アート専門家、海外からのゲスト、そして地域で活躍するクリエイターたちが交流し、関係性を深め合うことのできる機会を提供することを目的としている。
エマニュエル・ペロタンは、東京サロンのオープンに際し、次のようにコメントしている。
「30年以上にわたる日本とそのアーティストたち、美術館や財団、コレクター、日本の皆さまとの深い絆とコミットメントのおかげで、この度、ペロタンサロンを立ち上げることができました。この絆を今後より一層深め、育んでいけることを大変嬉しく思います。(中略)東京ギャラリーの拡張は、地域のアートシーンとの相互補完や対話を生み出すだけでなく、ギャラリー全体を触発するものとなるでしょう」
東京のペロタンサロンでは、そのオープンを記念して、ソフィ・カル、ヨハン・クレテン、リオネル・エステーヴ、ベルナール・フリズ、ローラン・グラッソ、JR、ジョルジュ・マチュー、ジャン=ミシェル・オトニエル、グザヴィエ・ヴェイヤンの作品を紹介するグループ展が行われるほか、1階のギャラリースペースでは、これを機にペロタンへの所属が決まったアメリカ人アーティストのエリザベス・グラスナーによる小型絵画15点と大型絵画2点からなる個展「Head Games」が同時開催される。
ペロタンサロン オープン記念グループ展
会期:2024年7月2日〜8月31日
住所:東京都港区六本木 6-6-9 ピラミデビル 2F
エリザベス・グラスナー「Head Games」
会期:2024年7月2日〜8月31日
住所:東京都港区六本木 6-6-9 ピラミデビル 1F