安藤忠雄が手がけた美術館18選──アートの島を世界に広めた革新と挑戦の建築家
世界的建築家として幅広い活躍を続ける安藤忠雄は、個人住宅から公共建築、大規模商業施設まで数々の建物を設計してきた。中でも直島の美術館群は、アートファンなら何度も訪れたい場所だろう。それぞれの土地の景観を生かしつつ、アート作品の魅力を十二分に引き出す安藤の美術館建築を、国内外から厳選して紹介しよう。

- 1. ブルス・ドゥ・コメルス(2021)/フランス・パリ
- 2. 和美術館(2020)/中国・広東省仏山市
- 3. カーサ・ワビ財団(2014)/メキシコ・オアハカ市
- 4. ミュージアムSAN(2013)/韓国・ウォンジュ市
- 5. シャトー・ラ・コスト アートセンター(2011)/フランス・プロヴァンス
- 6. 李禹煥美術館(2010)/香川県香川郡直島町
- 7. 21_21 DESIGN SIGHT(2007)/東京都港区六本木
- 8. 地中美術館(2004)/香川県香川郡直島町
- 9. 東京アートミュージアム(2004)/東京都調布市仙川町
- 10. ランゲン美術館(2004)/ドイツ・ノルトライン=ヴェストファーレン州ノイス
- 11. 兵庫県立美術館(2002)/兵庫県神戸市中央区
- 12. フォートワース現代美術館(2002)/アメリカ・テキサス州フォートワース
- 13. ピューリッツァー美術館(2001)/アメリカ・ミズーリ州セントルイス
- 14. 青森公立大学 国際芸術センター青森(2001)/青森県青森市
- 15. 小海町高原美術館(1997)/長野県南佐久郡小海町
- 16. 京都府立陶板名画の庭(1994)/京都府京都市左京区
- 17. 高梁市成羽美術館(1994)/岡山県高梁市
- 18. ベネッセハウス ミュージアム(ミュージアムは1992年開業)/香川県香川郡直島町琴弾地
独学の建築家として知られる安藤忠雄。その建築は無機質なコンクリートを多用しながらも、光や風といった自然の要素を取り入れることで美しくドラマチックな空間を演出する。また、かつては一般的でなかったコンクリート打ち放しの外壁を取り入れた革新性や、幾何学的でミニマルなデザインの独創性を武器に挑戦を続けてきた安藤は、建築界に大きな影響を与えている。
安藤が自らの設計事務所、安藤忠雄建築研究所を設立したのは1969年。個人住宅設計で頭角を表した彼は、1979年に「住吉の長屋」で日本建築学会賞を受賞。以来、プリツカー賞、文化勲章、フランスのレジオン・ドヌール勲章(コマンドゥール)など数々の賞を受賞し、個展をニューヨーク近代美術館(1991年)やパリのポンピドゥー・センター(1993年と2018年)、東京の国立新美術館(2017年)で開くなど、その業績は国内外で高く評価されている。
安藤の仕事の中で特筆すべきは美術館建築だ。アメリカのピューリッツァー美術館やフォートワース美術館、フランスのブルス・ドゥ・コメルスといった海外の著名美術館に加え、香川県の直島を世界的な人気アートディスティネーションに押し上げたベネッセハウス ミュージアムや地中美術館など、アートと建築がもたらす感動を同時に体験できる施設は枚挙にいとまがない。
なお、3月20日にグラングリーン大阪のVS.で開幕した展覧会「安藤忠雄展|青春」では、その挑戦の軌跡から現在、未来へのビジョンまでを目にすることができる。さらには、直島新美術館が5月31日にオープンする。新たな美術館の全容が明らかになるのを心待ちにしつつ、安藤がこれまでに設計した美術館から18館をピックアップし、完成年の新しいものからさかのぼる形で紹介する。
1. ブルス・ドゥ・コメルス(2021)/フランス・パリ
グッチやサンローランなどのラグジュアリーブランドを傘下に持つコングロマリット、ケリングを設立したフランソワ・ピノーの財団が所有する約1万点もの現代アートコレクションを納めたパリのブルス・ドゥ・コメルス(Bourse de Commerce)。かつて商品取引所だった円筒形の建物の改築にあたり、安藤は直径29メートル、高さ9メートルのコンクリートの円筒をガラスドームの下に収め、伝統とモダニティのコントラストを演出した。安藤はまた、US版ARTnewsのTOP 200 COLLECTORSの1人でもあるフランソワ・ピノーがヴェネチアに開設した美術館、パラッツォ・グラッシやプンタ・デラ・ドガーナの改装も手がけている。
2. 和美術館(2020)/中国・広東省仏山市
フランソワ・ピノー同様、US版ARTnewsのTOP 200 COLLECTORSに選ばれている中国のコレクター、何劍鋒(He Jianfeng)の私設美術館。箱型の展示室と、円形の展示室が組み合わさった構造で、円形部分は上へ行くほど広くなるらせん型の形状になっている。中国の近代美術と世界的な現代アートを中心とする和美術館は、特に19世紀末に生まれた中国の嶺南派に光を当てている。嶺南は同美術館のある現在の広東省の古い地名で、清朝後期から中華民国時代に独自の芸術運動が興った。なお、何劍鋒は中国の家電大手、美的集団の創設者の息子で、和美術館の英語表記はHE Art Museum(略称:HEM)。
3. カーサ・ワビ財団(2014)/メキシコ・オアハカ市
メキシコ南部、オアハカ市プエルト・エスコンディドの海岸沿いにあるカーサ・ワビ財団(Fundación Casa Wabi)は、アーティストのボスコ・ソディがパートナーとともに創立したアートコンプレックス。その名前は日本の「侘び寂び」に由来しているという。550メートルにも及ぶ海岸線に、6つの独立した宿泊施設、460平方メートルの展示ギャラリー、さまざまなスタジオやワークスペースなどが並ぶ。安藤はここに、伝統的なパラパ屋根(ヤシの葉で葺いた屋根)と幾何学的なコンクリートの壁や柱といった現代的要素を組み合わせ、自然との一体感を味わえる空間を作り出した。
4. ミュージアムSAN(2013)/韓国・ウォンジュ市
ミュージアムSANはソウルから東へ高速鉄道で1時間弱、山間部のウォンジュ(原州)市にある。自然の中で芸術と文化を感じる田園型ミュージアムがコンセプトで、7万平方メートルを超える広大な敷地は韓国の美術館で最大規模。オレンジ色を帯びた韓国の坡州(パジュ)石とコンクリートの組み合わせが特徴的で、幾何学的なデザインや光と影のコントラストといった安藤建築らしさも随所に感じられる。韓国の伝統紙・韓紙(ハンジ)や韓国近代絵画の常設展示、海外アーティストなどの企画展を行う本館、屋外彫刻が配された3つの庭園、2つの瞑想館(2つ目は2023年に完成)、ジェームズ・タレル館をめぐる観覧コースは全長2キロ以上になる。
5. シャトー・ラ・コスト アートセンター(2011)/フランス・プロヴァンス
ポール・セザンヌの故郷として知られるエクス=アン=プロヴァンスから北へ20キロほどの歴史あるワイナリー、シャトー・ラ・コスト(Chateau La Coste)。ワイン畑や醸造所のある広大な敷地には、世界的な建築家や現代アーティストによるさまざまな作品が点在する。2011年から有料公開されるようになったこの屋外アートセンターで、安藤はレストランや書店のある建物、チャペル、コンクリートのゲートを設計。また、安藤の《FOUR CUBES TO CONTEMPLATE OUR ENVIRONMENT(私たちの環境を考えるための4つのキューブ)》(2008-2011)のほか、オノ・ヨーコや隈研吾、フランク・ゲーリー、アレクサンダー・カルダーなどの多彩な作品を目にすることができる。
6. 李禹煥美術館(2010)/香川県香川郡直島町
「もの派」を代表するアーティストとして世界で活躍する李禹煥。その1970年代から現在までの絵画や彫刻が収められている直島の李禹煥美術館は、海と山に囲まれた谷間の静寂の中にある。李と安藤のコラボレーションで建てられたこの美術館のテーマは、「自然の地形と一体化し、風景に溶け込む建築」。入江から連続する敷地に30メートル角の正方形の「柱の広場」があり、並行に配置された2枚の壁によるアプローチが半地下構造の展示スペースへと続く。2019年には、ステンレスの大きなアーチと2つの自然石からなる彫刻作品《無限門》も設置された。なお、李と安藤は、フランス・アルルで2022年に開館したアルル李禹煥美術館でもタッグを組み、安藤は16世紀に建てられた邸宅の改修を行っている。
7. 21_21 DESIGN SIGHT(2007)/東京都港区六本木
創立者の1人、三宅一生の「日本にデザイン文化の拠点となるデザインミュージアムを作る」という意思を具現化した21_21 DESIGN SIGHTは、「日常」をテーマにした展覧会を中心にトークやワークショップなど多角的なプログラムを展開。デザインと社会の関わりを探求し、問いかける活動を続けている。安藤は、三宅一生の服づくりのコンセプトである「一枚の布」に着目し、一枚の鉄板を折り曲げたような屋根を設計。地面に向かって傾斜する屋根とガラスウォールがリズミカルな外観を生み出している。また、国内最長の複層ガラスなど日本の高度な建築技術が用いられ、特に自然光が差し込む地下階のサンクンコートは、安藤建築らしい陰影が印象的だ。
8. 地中美術館(2004)/香川県香川郡直島町
「自然と人間との関係を考える場所」として設立された地中美術館は、直島の景観を損なわないよう、建物のほとんどが地下に埋設されている。建設時には、かつて段状塩田があった丘の南斜面をいったん切り崩して展示室や通路を造り、完成後に土で埋め戻すという工程が取られた。そこに恒久展示されている作家は、クロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの3人のみという贅沢な空間だ。地中にありながらモネの《睡蓮》シリーズをやわらかな自然光で鑑賞できる真っ白な部屋、直径2.2メートルの球体が静かに佇むデ・マリアの壮大な展示室、光そのものをアートに変えるタレルの体験型作品は、別世界に迷い込んだように感じさせる。安藤の建築と作品が呼応するこの美術館全体が、巨大なサイトスペシフィックワークと言えるだろう。
9. 東京アートミュージアム(2004)/東京都調布市仙川町
京王線仙川駅の東を南北に走る松原通りは、500メートルあまりにわたって東京アートミュージアム、集合住宅や保育園、劇場など、安藤が手がけた6棟の建物が並ぶ「安藤ストリート」として建築ファンに知られている。これは、東京都の計画道路敷設で寸断されることになった敷地を有効活用しようと考えた地主の伊藤容子が安藤忠雄とタッグを組み、地方自治体や民間デベロッパーを巻き込んだ住宅地開発で実現したものだ。しかしそれは、相続税問題を抱えながらの困難なプロジェクトで、途中で頓挫したこともあったという。こうして完成した東京アートミュージアムでは、絵画、版画、写真などの平面作品を中心に、彫刻、インスタレーションなどを展示。国内外の個性的な作品を主とした企画展示を随時実施している。
注:2025年4月4日までメンテナンスのため臨時休館中。
10. ランゲン美術館(2004)/ドイツ・ノルトライン=ヴェストファーレン州ノイス
ランゲン財団(Langen Foundation)の美術館は、かつてNATO軍のミサイル基地だった場所にある。そこに安藤が設計したのは、コンクリートの箱をガラスの箱が覆う二重構造の建物と、それと45度の角度で接し、地下に展示室のある建物だ。2棟を取り囲む人工池に映る姿はどちらも美しく、静謐な印象を与える。デュッセルドルフ郊外に佇むこの美術館には、欧州有数の日本古美術と東洋美術のコレクションがあり、地上階に常設展示されている。また、地下の広々とした展示スペースでは現代アートを中心とした企画展が行われている。美術館を寄贈したコレクターのマリアンヌ・ランゲンは、安藤の設計図を目にするや否や、この建物を自分のコレクションの「最後の、そして最大の」芸術作品として建てることを決めたという。
11. 兵庫県立美術館(2002)/兵庫県神戸市中央区
阪神・淡路大震災の復興シンボルプロジェクトの一環として開発されたHAT神戸の一角を占める兵庫県立美術館は、安藤忠雄による国内外の美術館建築の中でも最大級の規模。海に面したこの建物は、高さ16メートルの吹き抜けやらせん状の円形テラス、光の庭など、さまざまな要素を組み合わせ、陰影に富んだ設計が特徴だ。また、デッキと呼ばれる複数の屋外スペースがあり、中でも海のデッキに設置された安藤寄贈のモニュメント「青りんご」は人気の撮影スポットになっている。同館には、戦後の関西を中心に展開した前衛芸術運動「具体」の作品、兵庫県出身の横尾忠則の作品などが収蔵されているほか、2019年5月にAndo Galleryが館内にオープン。安藤から寄託された建築模型やドローイングなどが展示されている。
12. フォートワース現代美術館(2002)/アメリカ・テキサス州フォートワース
フォートワース現代美術館(Modern Art Museum of Fort Worth)は、アメリカを代表する建築家ルイス・カーンの設計で1972年に開館したキンベル美術館に隣接して建てられた。コンクリート打ち放しの直方体の展示空間をガラスの箱が包み込む入れ子構造のユニットが5つ並び、その周りを人工池が取り囲んでいる。高さ約12メートルのガラス面とY字型の支柱が水面に反射し、水に浮かんだように見える様子は強いインパクトを与える。同館の約3000点にのぼる所蔵品は、ジャクソン・ポロック、アグネス・マーティン、マーク・ロスコ、ゲルハルト・リヒター、アンディ・ウォーホルからKAWS、ケヒンデ・ワイリー、村上隆まで、抽象表現主義やポップアート、ミニマリズムなどを幅広くカバーしている。
13. ピューリッツァー美術館(2001)/アメリカ・ミズーリ州セントルイス
ピューリッツァー芸術財団(Pulitzer Arts Foundation)が運営するこの美術館は、安藤がアメリカで手がけた初の公共建築物。メインフロアのギャラリーには刻々と変化する自然光が降り注ぎ、2階建ての建物の中央にある人工池が美しい景観を生み出している。創設者のエミリー・ラウ・ピューリッツァーは美術館のオープンにあたり、安藤の建築と呼応するサイトスペシフィックなアート作品の制作を抽象画家のエルズワース・ケリーと彫刻家のリチャード・セラに委託。ケリーの作品《Blue Black(ブルー・ブラック)》はメインギャラリーに展示され、巨大な渦巻き状の鋼板でできたセラの彫刻作品《Joe(ジョー)》は中庭に設置されている。この《Joe》は、エミリーの夫で新聞王ジョセフ・ピューリッツァーの孫であるジョセフ・ピューリッツァー・ジュニアを記念して名付けられた。
14. 青森公立大学 国際芸術センター青森(2001)/青森県青森市
国際芸術センター青森(ACAC)は、アーティスト・イン・レジデンス、展覧会、教育普及を3つの柱として、現代アートの多様なプログラムを発信している。アーティスト・イン・レジデンスには指名型と全世界から申請を受け付ける公募型があり、国内外のアーティストが制作やリサーチ、ワークショップ、市民との交流、成果発表としての展覧会などを行っている。安藤の設計は周囲の自然環境を生かし、建物を森に埋没させる「見えない建築」がテーマで、直線型の創作棟と宿泊棟、ギャラリーや円形の屋外ステージを備えた馬蹄型の展示棟の3棟から構成されている。敷地内の森の中には20点の野外彫刻が設置されており、春から夏にかけては散策しながら鑑賞することができる。
注:現在施設全体を改修中で、創作棟と宿泊棟は2025年5月下旬まで、展示棟は2026年3月末まで休館中。
15. 小海町高原美術館(1997)/長野県南佐久郡小海町
八ヶ岳の麓、松原湖高原にある小海町高原美術館の設計テーマは「人と自然の融合・調和」。高原の傾斜地をそのままのかたちで生かした建物で、それぞれ特徴の異なる3つの展示室で構成されている。展示室には床から天井まで届く大きなガラス窓から自然光が降り注ぎ、外部に設けられた展望テラスでは高原の景色を楽しむことができる。また、安藤忠雄設計の美術館全体を眺めるために作られた展望台もある。同館は町が運営する公立美術館で、郷土の作家、現代美術、建築、デザインなどの特色ある企画展を行うほか、2007年からは近くの宿泊施設やKoumi Artist in Residence(2019年にスタート)と連携し、アーティスト・イン・レジデンスも実施している。
注:2025年4月4日まで冬期休館中。
16. 京都府立陶板名画の庭(1994)/京都府京都市左京区
世界的な名画を耐久性のある陶板で再現し、屋外に展示する世界初の絵画庭園として設立された陶板名画の庭は、安藤の建築とアートが一体となったユニークな空間。安藤らしい打ち放しコンクリート壁とガラスのパネル、さまざまな角度でわたされた大きな梁が特徴の建物で、水場のきらめきや滝の音などを楽しめるのも屋外ならではの鑑賞体験だ。中でも、原寸大で作られたミケランジェロ《最後の審判》は圧巻の迫力。また、池の中に設置されたモネの《睡蓮・朝》は、まるで水に揺らめいているようで思わず引き込まれる。そのほかの作品は、鳥羽僧正《鳥獣人物戯画》、レオナルド・ダ・ヴィンチ《最後の晩餐》、張澤端《清明上河図》、スーラ《ラ・グランド・ジャット島の日曜日の午後》、ルノワール《テラスにて》、ゴッホ《糸杉と星の道》の計8点。
17. 高梁市成羽美術館(1994)/岡山県高梁市
高梁市出身で、日本の印象派を代表する画家として主に大正期に活躍した児島虎次郎の画業を顕彰するために設立された美術館。児島は大原美術館の美術品収集に貢献したことでも知られる。当初は岡山県初の町立美術館として1953年に開館し、現在の美術館は3代目として高梁市指定史跡である成羽陣屋跡の敷地に建てられた。建物の山側には人工池があり、エントランスから美術館の入り口まで水の上を渡っていく長いアプローチが印象的だ。また、周囲を取り囲む石垣や、すぐそばに迫る山の急斜面など、歴史や自然との調和が感じられる。同館では、児島家から寄贈された作品や児島が収集したエジプトの古代遺物コレクションを中心に、さまざまな企画展が開催されている。
18. ベネッセハウス ミュージアム(ミュージアムは1992年開業)/香川県香川郡直島町琴弾地
瀬戸内海に浮かぶ直島に、美術館とホテルが一体となった施設を建てるという構想を実現したベネッセハウス ミュージアム。そのコンセプトは「自然・建築・アートの共生」で、海を望む高台に建つ立地を生かした設計は屋内にいても島の自然を感じさせてくれる。杉本博司、須田悦弘、ブルース・ナウマンをはじめとする現代アートの所蔵品やサイトスペシフィックなインスタレーションのほか、ホテルの部屋やミュージアム周辺の屋外にも作品が展示され、まさにアートに浸りながら滞在できる貴重な空間だ。宿泊棟は美術館と一体となった「ミュージアム」、丘の上にあり瀬戸内海の絶景が堪能できる「オーバル」(1995年オープン)、安藤には珍しい木造の「パーク」と波の音に包まれる海辺の「ビーチ」(いずれも2006年オープン)の4タイプから選ぶことができる。