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グッチ日本上陸60周年記念展「GUCCI COSMOS」が京都で開催!貴重なアーカイブでブランドの歴史と現代への系譜を紐解く

2024年はグッチが日本に上陸して60周年の節目に当たる。これを記念し、100年以上にわたるブランドの歴史と現代への系譜を紐解く展覧会「GUCCI COSMOS」が10月1日から京都市京セラ美術館で開催される(12月1日まで)。

グッチはグッチオ・グッチが1921年に創業したイタリアのラグジュアリーブランド。その100年以上にわたる歴史と現代への系譜を紐解く展覧会「GUCCI COSMOS」が、京都市の共催のもと、10月1日から12月1日まで京都市京セラ美術館で開催される。

今年はグッチ製品が日本で初めて正式に紹介されてから60周年の節目にあたる。それを記念して、日本の伝統工芸作家や現代アーティスト6人とコラボレートしたプロジェクト「Bamboo 1947: Then and Now バンブーが出会う日本の工芸と現代アート」や様々なイベントを展開しており、本展はその集大成となる。

京都市京セラ美術館。2021年撮影。Photo: Wikimedia Commons

開催地である京都市は、グッチが発祥したイタリア・フィレンツェと1965年から姉妹都市の関係を結んでおり、縁の深い場所だ。その中で、日本に現存する最も古い建築の公立美術館として知られる京都市京セラ美術館が選ばれた。

展覧会では、グッチの革新の歴史とクリエイティビティの伝統を、時の螺旋をさかのぼるようなイマーシブな展示によって紹介。また、フィレンツェにあるアーカイブ収蔵庫の扉を開き、グッチの歴史を彩ってきたアイコニックなデザインやアイテムがどのように進化してきたかを探求していく。

世界巡回展である本展はロンドンと上海に続く展示となるが、グッチのアーカイブにあわせて京都市京セラ美術館の所蔵品を紹介することで独自の視点を持つ展覧会が実現した。時代や国、文化の境界を超えて無限のクリエイティブな対話が交わされるグッチの宇宙「GUCCI COSMOS」をこの機会に体感していただきたい。

会期中、同館では企画展「巨匠たちの学び舎 日本画の名作はこうして生まれた」(10月11日~12月22日)も開催されるほか、京都市内では、芸術祭「ニュイ・ブランシュKYOTO 2024」(市内各所・9月28日~10月26日)やアートフェア「Art Collaboratoin Kyoto」(国立京都国際会館・11月1日~3日)、工芸展「日本の美術工芸を世界へ特別展『工芸的美しさの行方―うつわ・包み・装飾』」(建仁寺 書院・11月3日~5日)なども行われるので、あわせて楽しみたい。


グッチ日本上陸60周年記念展 GUCCI COSMOS
会期:10月1日(火)〜12月1日(日)
場所:京都市京セラ美術館(京都市左京区岡崎円勝寺町124)
時間:10:00~18:00(入場は1時間前まで)
休館日:月曜(祝日は除く)

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