寺田倉庫が京都にレンタルアトリエ「TERRADA ART STUDIO 京都」をオープン。若手の創作を支援
多数の芸術系教育機関が集まる京都は今、若手アーティストたちの制作拠点としてのニーズも高まりつつある。こうした状況を背景に、これまで天王洲を主戦場にアートによる街づくりを推進してきた寺田倉庫が、関西初となるレンタルアトリエをオープンする。
日本の伝統文化が町中に息づく京都は今、世界的にもユニークなアートイベントとして注目を集めている写真芸術祭「KYOTOGRAPHIE」やアートフェア「Art Collaboration Kyoto(ACK)」の舞台として、日本屈指の現代アートの拠点としての存在感を高めつつある。さらに、この地には多数の芸術系教育機関が集まっており、これらの学校を卒業した若手アーティストたちがそのまま制作拠点を構える創作の舞台でもある。
そんな京都で、今後が期待されるアーティストたちの活動を支える新たな施設が誕生する。それが、寺田倉庫が2024年11月1日にオープンするレンタルアトリエ「TERRADA ART STUDIO 京都」だ。1970年代より美術品の保管事業をスタートし、以後、倉庫スペースを活用したミュージアムやギャラリーコンプレックスの運営、美術品の修復や輸送、希少な伝統画材を多数扱う専門店や、国際的なアートフェアとの連携イベントの開催など、多岐にわたる事業・活動を通じて、アートによる街づくりのノウハウを蓄積してきた同社にとって、関西初のレンタルアトリエとなる。
昨年10月に京都駅至近に移転した京都市立芸術大学のキャンパス内に完成した「TERRADA ART STUDIO 京都」は、オープンタイプと個室タイプの全31室のアトリエを構えるだけでなく、入居アーティストやコレクター、アートファンが交流できるコミュニティスペースも。さらには美術品保管庫「TERRADA ART STORAGE 京都」も併設されており、制作と保管、両方のニーズを効率よく満たす施設だ。アトリエは、24時間365日利用でき、電源・照明・空調・インターネット接続が完備され、セキュリティも盤石だ。利用料は月額4万310円(オープンタイプ、8平方メートル)から。利用希望者は、ここで制作したい作品の構想を運営側に伝えた上で、それに足るアトリエ環境かどうかを検討の上、申し込むことができる。
このレンタルアトリエのオープンを記念して、美術品保管庫「TERRADA ART STORAGE 京都」との連携キャンペーンも展開される。どちらかの施設を新たに契約すると月額利用料が最大2カ月無料になるほか、両施設の新規契約者(先着10名)は最大3カ月無料で2つの施設を使用することができる。キャンペーンの実施期間は11月1日から12月27日まで。アトリエスペースや作品の保管スペースの確保に悩む若いアーティストの皆さんは、まずは公式サイトをチェックしてみよう。
TERRADA ART STUDIO 京都
住所:京都府京都市下京区下之町57-1京都市立芸術大学A棟6階