猿島と横須賀市街地を舞台に「SENSE ISLAND/LAND」が2年ぶりに開催。SIDE COREや灰野敬二、蓮沼執太らが参加
横須賀からフェリーで約10分、東京湾に浮かぶ無人島・猿島で2019年にスタートしたイベント「Sense Island - 感覚の島 - 暗闇の美術島」。今年は島だけでなく横須賀市街地にも舞台を広げ、「SENSE ISLAND/LAND」として夜間だけでなく日中も楽しめるイベントへと生まれ変わった。
横須賀の無人島猿島で、夜の静けさと暗さを感じながら、島に点在するアートを通じて人間本来の感覚を呼び覚ますことを目的に2019年にスタートした「Sense Island - 感覚の島 - 暗闇の美術島」が、「SENSE ISLAND/LAND」として10月26日からリニューアル開催され、夜間だけでなく日中も楽しめるイベントへと生まれ変わった。
ペリーが来航した地であり、第二次世界大戦時には要所を守る重要な役割を果たす地として、そして現在はアメリカの文化が交差する地として知られている横須賀。また、世界最古の戦艦であり世界三大記念艦の一つである三笠が停泊している三笠公園やプリツカー賞を2024年に受賞した建築家、山本理顕が設計した横須賀美術館など、歴史や文化的な施設が数多く存在する。これらをある種の「地層」と解釈した同芸術祭は、市内の至るところに存在する史跡や街なかを会場として扱い、アートを介して時間と大地の可視化、および文脈化を試みるという。
作品は猿島と横須賀の街中に展示され、本芸術祭のプロデューサーを務める齋藤精一や、「都市空間における表現の拡張」をテーマに活動するSIDE CORE、そしてオリンピック以降の再開発によって変貌していく東京の姿を写真や映像によって記録するために発足したTOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCHなどが参加している。ほかにも、ARu(松島宏佑/雪野瞭治/藤本雅司)、碓井ゆい、菊池宏子、キュンチョメ、玉山拓郎、チェ・ジョンファ、水戸部春菜、三原聡一郎、薬王寺太一、山本愛子といったアーティストが名を連ねている。また、灰野敬二と蓮沼執太のユニットライブや舞踏家の梅川壱ノ介などのパフォーマンスも会期を通して披露される予定だ。
「SENSE ISLAND/LAND 感覚の島と感覚の地 2024」※チケットはe-tixにて販売中
日程:10月26日〜12月15日
場所:猿島および横須賀市街地
時間:金道日祝の夜間(猿島会場)
会期中の日中に開催(市街地会場)
料金:3700円(市街地会場の作品鑑賞は無料)