「良いものは全てサムスンの手に」 故李健熙(イ・ゴンヒ)サムスングループ会長が残した美術品をめぐる大騒動
2020年に亡くなった韓国最大の財閥、サムスングループの2代目会長、李健熙(イ・ゴンヒ)が遺した膨大な数の美術品・古美術品はどこへ行くのか。韓国で続く議論とその背景を、ソウル在住のARTnews特約記者、アンドリュー・ラセスがリポートする。
韓国史上最高額の遺産が生み出す、新たな美術館
李氏朝鮮(1392年〜1910年)の広大な王宮として1395年に景福宮(キョンボックン)が建てられて以来、600年にわたって韓国の権力者たちはソウル北部の同じ地域に居住してきた。この地区では数十年前からいくつもの改築が行われ、国立古宮博物館や国立民俗博物館がリニューアルオープンしている。また、景福宮に隣接する青瓦台(チョンワデ)は、緑色がかった青の屋根瓦が印象的な韓国伝統様式の建築だ。1930年代後半に日本の統治者によって建設され、48年から今年5月に尹錫悦(ユン・ソンニョル)新大統領が執務室を移転するまで、長きにわたり韓国大統領府として使われていた。
もし、この地区で進められている計画が予定通り実現すれば、権力者の新たな殿堂がこの地に加わることになる。それは、サムスングループを世界的企業へと成長させた李健熙元会長が収集した美術品や古美術品の中から、2万点以上の文物を収める美術館だ。生前の李健熙は、韓国随一の資産家であると同時に、多くの物議を醸した人物でもある。税金と汚職に関連する罪で2度有罪判決を受け、歴代大統領から2度特別赦免(日本の恩赦に相当)を受けているのだ。
李健熙は、2020年10月、6年あまりの闘病生活を経て78歳で亡くなった。遺族は、韓国史上最高額の相続税に対応するため、健熙が保有していた膨大な美術品や古美術品の中から2万3000点を韓国の7つの美術館に寄贈。ソウルをはじめ各地で開かれた寄贈美術品の展覧会には、秘密主義でスキャンダルにまみれた李一族の資産の一端を垣間見ようと、多くの来場者が押しかけた。この李健熙コレクションを、どこでどのように常設展示するか、また、韓国の美術品管理のあり方をめぐる議論が続いている。
景福宮の東側に李健熙の美術館を設立する大がかりな計画を担当しているのは、文化体育観光部文化インフラ部門のイ・ダングォン部長だ。彼はこの夏、景福宮が背後に見える外国人記者会館の10階で、同計画に関する説明会を開き、今回の美術品寄贈は「文化に明るい光をもたらした」と通訳を通して語った。現在は27年12月の開館を目指し、建築コンペを準備中だという。
同部長は、美術館についてはさまざまな意見があることを認めながらも、文化体育観光部の方針について「最終的な目標は、より多くの人々にコレクションを鑑賞してもらうことだ」と述べている。
国立現代美術館ソウル館で展示されている李健熙コレクションの有名作品 Courtesy National Museum of Modern and Contemporary Art, Seoul
1938年に大邱(テグ)で創業して以来、サムスングループは常に創業者の親族が経営権を握ってきた。李秉喆(イ・ビョンチョル)が魚の干物などを扱う貿易会社を創業したのを手始めに、60年代後半にはエレクトロニクス分野に進出するなど、さまざまな事業を展開する巨大財閥へと成長。サムスン電子は昨年2000億ドル以上を売り上げているが、これは巨大グループが擁する事業の一部にすぎない。サムスングループは、造船、ホテル、クレジットカード、生命保険など幅広い業種に及ぶ韓国最大の「チェボル」(創業者一族による世襲を特徴とする財閥)であり、年間売り上げ高は韓国国内総生産の20%以上に相当するとの試算もある。
87年に李秉喆が亡くなると、息子の李健熙がグループの会長に就任。その手腕でサムスンを飛躍的に拡大させ、やがて父親が始めた美術品コレクションの規模も大きく膨れ上がっていった。
サムスンが保有する膨大な美術品は、同グループの企業構造ほど複雑ではないが、その内容は多岐にわたる。サムスン文化財団が新旧の美術品を所蔵する2つの大規模な美術館を運営しているのに加え、李健熙や妻の洪羅喜(ホン・ラヒ)など一族が購入した個人蔵の美術品もあり、その全貌はベールに包まれている。
「李一族のコレクションの全容を知る者は誰もいない」と、ある韓国の美術商は語る。実際、李一族は秘密主義で有名で、いっさい取材に応じないという。美術関係者の中には、一族と話をしようとするのは、国家君主にインタビューを申し込むようなものだと言う者もいるほどだ。
2012年のロンドン五輪開会式での李健熙(左)・洪羅喜夫妻 Pascal Le Segretain/Getty Images
コレクションは「一流」に徹する
李健煕にとって、美術収集は事業拡大の野心と密接に絡み合う営みだった。93年にサムスンの幹部200人をドイツ・フランクフルトの高級ホテルに集め、同社の粗悪な電子機器の品質改善について3日間にわたって檄を飛ばした有名な逸話は、米国人ジャーナリスト、ジェフリー・ケインの著書『Samsung Rising(サムスンの興隆)』(2020)に書かれている通りだが、健煕はこのとき「不良品は諸悪の根源だ」と説いたという。
それに先立つ数年間、健煕は質の追求を美術品収集の要とし、学者のイ・ジョンソンを雇って国宝級の韓国古美術品100点を取得するよう命じていた。イ・ジョンソンはこの取り組みについて、2016年に出版した(サムスン公認の)著書で、健煕の経営哲学と美術品の収集哲学を関連づけて解説している。いわく、健煕は最高のものを追求するのに巨額の出費をいとわず、韓国の美術品市場では「良いものは全てサムスンの手に渡る」と言われるようになったという。これに対し、父親の李秉喆は、日本の統治時代に海外に流出した韓国伝統文化を守るための手段として美術品収集を始めた、控えめなコレクターだった。
李健熙は歴史的作品の収集を続けながら、目利きのアートコレクターとして社交界でも一目置かれる存在だった妻の洪羅喜とともに、近現代作品の収集も始める。その成果の一例は、今年ソウルの国立中央博物館で開催された李健熙コレクション展で見ることができた。たとえば、ある展示では、子どもをかたどった石像(李氏朝鮮時代に墓地の番人として置かれていた)の背景として、壁の小窓から韓国の美術館に初めて収蔵されたモネの《睡蓮》を見せている。実に見事な古代と現代の対比だ。
国立中央博物館(ソウル)の展示風景。李氏朝鮮時代の墓地に置かれていた子どもの石像を展示した暗い展示室の小窓から、モネの《睡蓮》が見える。
李健煕は、美術品のコレクターとしても経営者としても抜け目がなかった。アーティストとの出会いさえも、サムスンに利益をもたらすビジネスチャンスと捉えるのだ。コリア・タイムズ紙によれば、80年代後半に韓国系アメリカ人アーティスト、ナム・ジュン・パイクに、競合相手のソニーではなくサムスンのテレビモニターを使うよう求めたという。とはいえ、パイクは93年の国立中央博物館での展覧会で《Brahms(ブラームス)》を展示するにあたり、やはりソニー製品を使っている。この作品は、3台のソニーのモニター、2台のチェロ、1台のキーボードが組み合わされたものだ(現在、ソニーのロゴはよく見えなくなっている)。
82年、李健煕がグループ経営の中心的役割を担うようになると、父親の李秉喆はソウルから南に40キロほど離れた龍仁(ヨンイン)に、自身のコレクションを展示する私設の湖巌(ホアム)美術館を開設する(湖巌は自身の雅号)。重厚な2階建ての伝統的な建築物を囲む優雅な庭園には、ルイーズ・ブルジョワの迫力ある蜘蛛の彫刻が置かれている。
サムスンの運営する遊園地、エバーランドに隣接する湖巌美術館は、2008年に警察が美術品倉庫を捜索したことで大きく報道された。このときは、ロイ・リキテンスタインやフランク・ステラの初期の作品などをサムスンの不正資金で入手した疑いで洪羅喜が取り調べを受けたものの、起訴には至らなかった。
湖巌美術館(龍仁)の美しい庭園に君臨するルイーズ・ブルジョワの彫刻《ママン》 Courtesy Ho-Am Art Museum
李一族に翻弄されるサムスン美術館
李健熙・洪羅喜夫妻はまた、ソウルの高級住宅地、漢南洞の自宅からほど近い丘の上に、古今東西の美術を扱うサムスン美術館リウムを04年に設立している。これは、レム・コールハース、ジャン・ヌーヴェル、マリオ・ボッタという3人のスター建築家が設計した3つの建物からなる壮大な美術館だ(サムスンは漢字で「三星」と表記される)。
あるアートディーラーは、「とてもセンスがいいので、外国から韓国を訪れた客人に紹介したい唯一の美術館です」と言う。洪羅喜の指揮の下、リウムはス・ドホやマシュー・バーニーといった一流アーティストの意欲的な個展を開催。所蔵コレクションにはアルベルト・ジャコメッティ、キム・ファンギ(金煥基)、イ・ブル、マーク・ロスコなど巨匠の代表的な作品が並ぶ。
ところが、17年に全てがストップした。
李健熙は14年に急性心筋梗塞で倒れて昏睡状態に陥り、その後意識は回復したものの闘病生活を続けていた。代わりに長男の李在鎔(イ・ジェヨン)がサムスンの事実上の経営者を務めていたが、17年2月に贈賄など5つの容疑で逮捕、起訴されたのだ。洪は直ちにリウムの館長を辞任し、副館長だった妹も職を辞した。また、同館の特別展は全て中止になっている。
李在鎔は有罪判決を受けて服役を始めたが、控訴審で刑の執行は猶予された。20年初めにコロナ禍が始まるとリウムは閉鎖され、その後も他の美術館のように再開することはなかった。21年1月、差し戻し控訴審で実刑判決を受け、李在鎔は再び服役したが、その後、彼の出所を機に美術館が再開されるのではないかと噂されるようになった。
国立中央博物館(ソウル)で公開された李健熙コレクションの作品の1つ、ナム・ジュン・パイクの立体作品《Brahms(ブラームス)》(1993) Courtesy National Museum of Korea
20年に李健熙が亡くなると、一族は莫大な相続税に直面することになる。韓国の相続税は50%から場合によっては60%にもなる。また、6カ月以内に税額の計算と納付をしなくてはならないため、相続税納付のために遺族はコレクションをオークションに出すのではないかとの憶測が飛び交った。政界では、諸外国のように相続税を美術品で代納できるよう、法改正を求める声も上がった。
李健熙が死去した翌年の4月、相続税の総額は約110億ドルに達すると遺族が発表。これは世界でもまれな金額だ。また、約9億ドルを医療分野に寄付するのに加えて、美術品寄贈の詳細を発表し、2万点以上の古美術品(その大半は書籍)を国立中央博物館に寄付することを明らかにした。完全な作品目録の作成には5年かかるという。
また、国立現代美術館ソウル館に寄付されたのは、韓国のモダニズムの秀作を中心に、モネ、ピカソ、シャガールなど西洋の作品を含む約1500点。ソウル以外では、大邱美術館、光州美術館、朴壽根(パク・スグン)美術館(楊口)、全南道立美術館(光陽)、李仲燮(イ・ジュンソプ)美術館(済州島)の5館に約100点が贈られた。
寄贈を受ける幸運に恵まれた美術館は、すぐさま展覧会を開催している。たとえば、国立現代美術館ソウル館では李健熙コレクション特別展を開催。50年代にキム・ファンギがパステルカラーの抽象的な背景の中で働く女性たちを描いた幅5.5メートルの絵などが展示され、2回の延長を含む約11カ月間の会期中に25万人を動員した。コロナ禍での開催だったことを考えると、これは驚異的な記録と言えるだろう。美術館によると、今年6月の閉幕を前にした週末の入場待ち時間は、平均4時間に達したという。
写真の陶磁器3点を含む韓国の古美術中心のコレクションを所蔵する湖巌(ホアム)美術館は、現在改修中で、年末に再開する予定 Courtesy Ho-Am Art Museum (3)
国立現代美術館のユン・ブンモ館長はメール取材に答え、この展覧会は「チャリティーやアート市場への関心を促す上で極めて重要な役割を果たした」と語り、李健熙の寄贈が他のコレクターからの寄贈を促すきっかけになっているとの見方を示した。
ただ同館長は、展覧会の開催初期に行われた文化体育観光部の発表についてはコメントを避けた。その発表では、国立現代美術館と国立中央博物館に寄贈された作品は、やがて李健煕コレクションに特化した新たな美術館に移されること、新美術館の建設地は専門家委員会によって決定されることが明らかにされていた。
この発表を受けて、韓国国内では激しい誘致活動が始まった。20を超える地方自治体の首長が、過去2代のサムスン会長や、サムスングループ企業との縁(どんなに些細なものでも)をそれぞれ主張。硬派な報道で知られる聯合ニュースでさえ、誘致の理由として「実にさまざまなこじつけが見られる」と報じている。
同時に、韓国のアート界の一部は、国立近代美術館を新設して近代作品はそちらに所蔵し、国立現代美術館が現代アート作品を所蔵するよう区分けをするべきだと訴えるロビー活動を始めている。国立現代美術館の元チーフキュレーター、チョン・ジュンモは、寄贈作品を特定の分野を専門とする美術館ではなく、十把一絡げにして1つの美術館に収めれば、韓国が世界の美術関係者の「笑いもの」になりかねないと主張した。
数カ月続いたこの論争を経て、韓国政府は寄贈作品のための美術館が設立される場所を決定した。つまり、ソウルの景福宮に隣接する土地だ。
国立近現代美術館ソウル館の「李健熙コレクション特別展」に出品されたキム・ファンギ(金煥基)の作品、《女たちとつぼ》 Courtesy National Museum of Modern and Contemporary Art
李一族を美化? 新美術館設立の問題点
美術館予定地がある地区には、すでに青瓦台と景福宮のほか、2つの大規模な宮殿と国立中央博物館、さらにソウルを代表する有力ギャラリー、クジェギャラリー、ギャラリーヒュンダイ、PKMギャラリーがある。これについて、文化体育観光部のイ・ダングォンは「この一帯を文化地区にする」と構想を語っている。
しかし、ソウルのギャラリーには、この構想に疑問を持つ向きもある。ディーラーの1人は、「本格的な施設がこの地区に集中しすぎている。韓国の文化的インフラには深刻な不均衡が見られる」と指摘。というのは、韓国の美術館の40%近くがソウルとその近辺にあるからだ。このディーラーは、李健煕コレクションの美術館新設は、ソウル以外の都市に「すばらしい所蔵品を有する美術館が活気ある環境を新たに生み出す、またとないチャンスだった」と嘆いている。
一方、イ・ダングォンは、李健煕コレクションだけを集めた美術館を設立することが「国民にとって最も有意義で最大の利益をもたらす」というのが政府の考えであり、ソウルには研究に対応できる資源と交通アクセスの良さもあると説明している。
また、尹新政権の方針にも言及し、「将来的にはソウルと他都市とのバランスを取る」ことを重視しているとも述べた。李健煕コレクションは24年までに十数カ所の美術館を巡回する予定で、そのうちモネやピカソなどの西洋美術作品は、現在ソウル南部にある国立現代美術館果川館で展示されている。
音楽、食、映画などの分野で世界を席巻してきた韓国のソフトパワーのさらなる拡大に、李健煕コレクションは近い将来貢献するかもしれない。イ・ダングォンによれば、シカゴ美術館やメトロポリタン美術館(ニューヨーク)での巡回展示に向けた協議も行われているという。いずれにしても、サムスン元会長のお宝コレクションが、外国人観光客をソウルに呼び寄せる強力な観光資源になるのは明らかだ。
しかし、一部の韓国人にとっては、李健煕コレクションのための新美術館設立計画は、政府と一部の富裕層との密接な関係に潜む危うさを思い起こさせるものでもある。サムスン批判を展開しているソウル大学の経済学者、パク・サンインはあるインタビューで、李健煕コレクションのための新美術館設立は「李一族を美化する決定」だとし、「韓国社会でサムスン財閥が、いかに強力な権力と地位を保っているかを示す新たな証拠にほかならない」と批判した。
今回の騒動ではまた、韓国の美術館が直面している課題も浮き彫りになった。あるディーラーは、李健熙コレクションは「最高峰の美術作品」とまではいかないが「国立現代美術館の所蔵作品を凌駕している」と述べ、一族の所蔵品の不透明さについても指摘した(同館には、これまで西洋美術にめぼしい所蔵品はなかった)。
国立現代美術館は年間の作品購入予算が400万ドルを下回っているため、マーケットの最高価格帯の作品には手が出せない。そのうえ、韓国には米国などのような美術品寄贈に関する税制上の優遇措置もない。新美術館設立計画に批判的なあるディーラーは、「韓国は、優れた作品を公立美術館が取得できるようにするための、合理的で透明性のある政策やシステムを必要としている」と主張する。さらに、税制改正を求める声は、韓国のアート界の有力者からも高まっている。
サムスン美術館リウム(ソウル) Courtesy Leeum, Museum of Art
一方、長期閉館していたソウルのサムスン美術館リウムはよみがえりつつある。
サムスン電子の李在鎔副会長が仮釈放された(刑期の半分以上を終えていた)数カ月後の21年秋、リウムは改修工事を終えて装いも新たに再開。イヴ・クラインやシンディ・シャーマンなど一流アーティストの作品と、チェ・ハニルら若手韓国人アーティストの作品を集めたグループ展を開催した。同展にはK-POPの大物グループ、ブラックピンクやBTSのメンバーが訪れ、そのファンたちも来場している。ちなみに、李在鎔サムスングループ副会長は今年8月に尹大統領から特赦を与えられたが、別の疑惑で今も裁判中だ。
サムスングループの企業経営と同様、この美術館も一族の所有物だ。李在鎔副会長が伝統美術に関心があるとされる一方で、現代アートに情熱を傾けていると言われる妹の李叙顕(イ・ソヒョン)はニューヨークのディア芸術財団で理事を務めている。叙顕はリウムの運営委員長でもあり、約2年前には行動派で知られるソウル科学技術大学校のキム・ソンウォン美術史教授を副館長に迎え入れた。館長の座は、洪羅喜の退任後、空席のままになっている。
リウム再開の反響についてキム・ソンウォン副館長にメール取材すると、李健熙コレクション展のおかげで好調だという回答だった。「美術に対する情熱が、文化的価値の形成と文化的遺産の共有につながることが示された。そうした意味で、李健熙コレクション展は市民の心をつかみ、ひいては市民と美術館との距離を縮めることに貢献したと言えるだろう」
今年初めにリウムは、イアン・チェンの大規模な個展と、韓国の若手アーティストの先鋭的なグループ展を開催。地元ディーラーによると、リウムは積極的に買い付けをしているという。今もなお「良いものは全てサムスンの手に渡る」のだ。(翻訳:清水玲奈)
※本記事は、米国版ARTnewsに2022年9月28日に掲載されました。元記事はこちら。