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世界のアートフェア開催カレンダー2022。NYからドバイ、マラケシュ、台北ソウルまで

この2年、コロナ禍の影響で世界のアートフェアは中止や延期が相次いだ。以前は、世界のどこかでほぼ毎週のように大規模なアートフェアが開催されていたものだが、不透明な状況はまだ続いている。

2019年のアート・バーゼル・マイアミ・ビーチの会場風景 ©Art Basel

2021年12月以降はオミクロン株流行の影響で、渡航や大規模なリアルイベントの開催に再び支障が生じた。現状では、今冬の流行の波は収まる兆しを見せており、2022年のアートフェアに関する発表が始まっている。しかし、コロナ禍では事態の急変があり得るので、状況によっては直前にスケジュール変更を強いられるケースは今後も発生するかもしれない。

ここでは、2022年に開催予定の(既に開催されたものを含む)主なアートフェアを、現時点での会期順に紹介する。今後、変更があれば随時更新する。

FOG Design + Art(FOGデザイン+アート、サンフランシスコ)

Photo: Courtesy FOG Design+Art Fair

2022年最初の大規模アートフェアは、サンフランシスコで行われたFOG Design + Art(FOGデザイン+アート)だ。会場のフォート・メイソン・センターに集結したのは、計46のギャラリー。Anthony Meier Fine Arts、Berggruen Gallery、Fraenkel Gallery、Jenkins Johnson Gallery、Jessica Silvermanといった地元のギャラリーに加え、大手のDavid ZwirnerGladstone GalleryHauser & Wirth、kurimanzutto、Lehmann MaupinPace GalleryWhite Cubeなどが参加している。オミクロン株の流行で開催が危ぶまれたが、ワクチン接種証明とマスクの着用を入場者に義務付けたうえで予定通り開催された。

プレビュー:1月19日/一般公開:1月20~22日/1日券:25ドル

Zona Maco(ソナ・マコ、メキシコシティ)

ラテンアメリカ最大のアートフェアであるZona Maco(ソナ・マコ)は、今年初めてメインのフェアに加えて3つの関連フェア(デザイン、写真、サロン)をセントロ・シティバナメックス・コンベンション・センターで同時開催した。Gagosian、kurimanzutto、Marlborough、OMR、Vermelhoなど、世界25カ国から170のギャラリーが参加。

プレビュー:2月9日/一般公開:2月10~13日/1日券:450メキシコドル(22USドル)

Frieze Los Angeles(フリーズ・ロサンゼルス)

Photo: Mark Blower/Courtesy Frieze

Frieze Los Angeles(フリーズ・ロサンゼルス)は、2019年の初回以来、出展ギャラリーの顔ぶれだけではなく、プレビューに数多くのセレブリティがやってくることでも注目されてきた。2022年は、会場をビバリーヒルズのウィルシャー・ブルバード9900番地に移しての開催。また、米国で開催されるフリーズの2つのフェアを率いることが2021年末に決定したクリスティン・メシネオの指揮下で、初めて開催されるフリーズ・ロサンゼルスとなった。

同時期には、ハリウッド・ルーズベルト・ホテルでFelix Art Fair(フェリックス・アートフェア)が、スカイライト・カルバーシティでSpring/Break Art Show(スプリング/ブレーク・アートショー)が行われた。やはり同時開催される予定だった彫刻専門のフェアは、コロナ禍による運送の遅れを理由に中止されている。

プレビュー:2月17~18日/一般公開:2月19~20日/1日券:75ドル

ARCO Madrid(アルコ・マドリード)

2022年に欧州で開催される最初のアートフェアは、第40回ARCO Madrid(アルコ・マドリード)だ。実際は創設から41年目だが、2021年のフェアが中止されたため今年が40回目になる。2022年は、Barbara Thumm、Galerie Lelong、Mor Charpentier、Perrotin、Galerie Peter Kilchmann、Thaddaeus Ropacなど、30カ国から209のギャラリーが参加予定。

プレビュー:2月23〜25日/一般公開:2月25(午後3時以降)〜27日/1日券:30ユーロ(34ドル)または40ユーロ(45ドル)

【中止】1-54 Marrakech (1-54マラケシュ)

Photo:©Nicholas Brasseur, Say Who

世界各地でフェアを行なっている1-54 Contemporary African Art Fair(1-54 アフリカ現代アートフェア)は、2018年にモロッコのマラケシュを開催地に加えた。オミクロン株の世界的流行を理由に、今年のマラケシュ開催は中止が発表されている。主催者は声明の中で、「世界情勢や渡航制限の見通しが立たないことで、今後の計画に大きな影響が及んでいる。感染状況が改善したら、すぐに1-54マラケシュを再開する」と述べている。なお、2月上旬時点では、4月のパリ、5月のニューヨーク、10月のロンドンでの1-54フェア開催は予定通りとされている。

開催中止(当初の開催予定:3月3~6日)

【延期】Outsider Art Fair(アウトサイダー・アートフェア、ニューヨーク)

Photo: Olya Vysotskaya/Wide Open Arts

1月初旬、Outsider Art Fair(アウトサイダー・アートフェア)は、ニューヨークのメトロポリタン・パビリオンで開催される今年のフェアを、2月から3月に1ヶ月延期すると発表。30周年を迎える今回は、通常のブースに加えて、R.E.M.のリードボーカルだったマイケル・スタイプが企画したアウトサイダー・アートの展示や、アーティストのフレッド・トマセリによるサイケデリック・アートの展示など、ゲストキュレーターによる企画展も行われる予定。

日程変更(当初の開催予定:2月3~6日)/プレビュー:3月3日/一般公開:3月4〜6日/1日券:35ドル

Art Dubai(アート・ドバイ)

中東で最大級のアートフェア、Art Dubai(アート・ドバイ)は、100以上のギャラリーが出展してマディナ・ジュメイラ・カンファレンス&イベンツ・センターで行われる。参加が決まっているのは、Perrotin(パリ)、Galerie Templon(パリ)、Sfeir-Semler Gallery(ベイルート、ハンブルグ)、Jhaveri Contemporary(ムンバイ)、P420(ボローニャ)のほか、ドバイの三大ギャラリー、Carbon 12、Green Art Gallery、The Third Lineなど。このフェアは、ドバイに隣接するシャルジャで毎年開催されるシャルジャ・アート・ファンデーションの年次イベント、2022年マーチ・ミーティングの直後に開催される。

プレビュー:3月9~10日/一般公開:3月11~13日/チケット未発売

SP-Arte(SP-アルテ、サンパウロ)

Photo: Ênio-Cesar

サンパウロのイビラプエラ公園にあるビエナル・パビリオンを会場に、2005年から開かれているSP-Arte(SP-アルテ)はブラジルを代表するアートフェアだ。2021年は予定よりも半年延期して10月に開催されたが、2022年は従来の日程である4月に行われる。

会期:4月6~10日/チケット未発売

Expo Chicago(エキスポ・シカゴ)

Photo: Courtesy Choose Chicago

コロナ禍の影響で、2020年と2021年の2年連続で開催中止に追い込まれたExpo Chicago(エキスポ・シカゴ)が、ついにシカゴのネイビーピアで再開される。参加ギャラリー数は140の予定。今回は、過去10年以内に設立されたギャラリーを特集するセクションが設けられ、ディア美術財団の副プログラムディレクター、ウンベルト・モロが企画を担当する。

また、ノーザン・トラスト社(金融サービス企業)の資金提供により、ポートランド美術館、ペレス美術館(マイアミ)、ウォーカー・アート・センター(ミネアポリス)の三つの美術館に、それぞれの館長やキュレーターが選んだ作品計3点を寄贈する。通常は毎回一つの美術館に作品1点を寄贈するプログラムだが、今回は過去2回の中止を埋め合わせるための方策が取られることになった。

プレビュー:4月7日/一般公開:4月8~10日/1日券:30ドル

5月にニューヨークで行われる三つのアートフェア

Photo: Courtesy Spring Studios

5月の第1週に、Independent New York(インディペンデント・ニューヨーク)、TEFAF New York Spring(TEFAFニューヨーク・スプリング)、NADA New York(NADAニューヨーク)の三つのアートフェアが開催される。なお、従来5月第1週に開かれていたフリーズ・ニューヨークは、5月後半の開催となった。

Independent New Yorkは、厳選されたギャラリーのみが出展し、規模をあえて抑えて洗練された展示を行うことで定評がある。2021年は会期をArmory Show(アーモリー・ショー)に合わせ、会場をチプリアーニ・サウス・ストリートに移しての開催となった。2022年は従来通りスプリング・スタジオを会場に、61のギャラリーが参加予定。

2017年に始まったTEFAF New York Springは、近現代アートのフェアとして4回目の開催を予定しているが、詳細は未発表。また、NADA(New Art Dealers Alliance、ニュー・アート・ディーラーズ・アライアンス)は、2018年以降フェア開催を中止しており、今年は再開を目指して参加募集を行っているが、こちらも詳細はまだ発表されていない。

Independent New York
プレビュー:5月5日/一般公開:5月6~8日/チケット未発売/会場:スプリング・スタジオ

TEFAF New York Spring
プレビュー:5月5日/一般公開:5月6~10日/チケット未発売/会場:パークアベニュー・アーモリー

NADA New York
会期:5月5~8日/会場:ピア36(Pier 36, 299 South Street)

Frieze New York(フリーズ・ニューヨーク)

Photo: Casey Kelbaugh

Frieze New York(フリーズ・ニューヨーク)は、数年にわたりイーストリバーのランドールズ島で開催されていた。2021年には、ハドソンヤードのアート・センター、ザ・シェッドに会場を移すとともに規模を縮小して開催し、60のギャラリーが出展した。2022年の詳細はまだ発表されていないが、会場の制約からやはり比較的小規模になる見込みだ。なお、今回のフリーズ・ニューヨークは、5月19日〜6月6日開催予定の1-54 New York(1-54ニューヨーク)と会期が一部重なる。

会期:5月18~22日/チケット未発売(3月発売予定)

Taipei Dangdai(台北當代)

香港で二つのフェアを立ち上げた実績を持つマグナス・レンフルーが共同設立したTaipei Dangdai(台北當代)は、2019年1月に創設され、世界各地でロックダウンが実施される直前の2020年1月に第2回を開催している。2021年は中止されたが、2022年5月に台北世界貿易センターで3回目の開催を予定。詳細はまだ発表されていないが、アジアで最も強力な競合であるアート・バーゼル香港が開幕する数日前までの会期となっている。

プレビュー:5月19日/一般公開:5月20~22日/チケット未発売

【延期】Art Basel Hong Kong(アート・バーゼル香港)

Photo: ©Art Basel

アジア最大のアートフェアであるArt Basel Hong Kong(アート・バーゼル香港)。2020年は中止となったが、2021年には規模を縮小して開催された。2021年のフェアでは、アートギャラリーがスタッフを香港に送り込まなくても参加できる「サテライトブース」方式を採用。この方式では、アート・バーゼルが指名したスタッフが、参加ギャラリーに代わりブースでの対応を行う。今年は137のギャラリーが参加予定で、そのうち約6割にあたる82のギャラリーがサテライトブースとなる。当初は3月に開催予定だったが、出展者リストの発表と同時に、状況の変化に備えて5月に予備日を確保していることを明らかにしていた。その翌週、下記日程への延期が決定している。

日程変更(当初の会期:3月22~26日)/プレビュー:5月25~26日/一般公開:5月27〜29日/チケット未発売

Art Basel(アート・バーゼル、スイス)

Photo: ©Art Basel

スイスのバーゼルで開かれる世界最大のアートフェア、Art Basel(アート・バーゼル)は、非常に高額な作品が取り引きされることで知られる。前回は、コロナ禍の影響で当初のスケジュールより数ヶ月遅れの2021年9月に開催されたが、100万ドルを超える作品が複数売買されるなど盛況だった。2022年は従来通り、6月中旬の開催を予定している。今年は、4月に開幕するヴェネチア・ビエンナーレや、6月にカッセル(ドイツ)で開幕するドクメンタ15と会期が重なるため、複数のイベントを回ることが可能だ。なお、2月初旬時点では、出展者リストなどの詳細は発表されていない。

アンリミテッド部門プレビュー:6月13日/プレビュー:6月14~16日/一般公開:6月17〜19日/チケット未発売

【延期】TEFAF Maastricht(TEFAF マーストリヒト)

TEFAFの通称で知られるThe European Fine Art Fair(ヨーロピアン・ファイン・アート・フェア)は、オランダのマーストリヒトで開催される。同フェアは、地方都市での開催にもかかわらず、長く欧州有数のフェアとして定評を保ってきた。2020年、一部の来場者が会場でコロナウイルスに感染したと訴えたことが報道され、2021年は開催を中止したが、今年は再開の方針を示している。なお、1月の発表で、日程を従来の3月からスイスのアート・バーゼル直後の6月に変更することを明らかにした。

日程変更(当初の会期:3月12~20日)/プレビュー:6月24〜25日/一般公開:6月25(午後2時以降)〜30日/チケット未発売

Frieze Seoul、 KIAF(フリーズ・ソウル/KIAFソウル)

Photo: Andrew Russeth for ARTnews

かねてから噂されていたFrieze Seoul(フリーズ・ソウル)の新設が、昨年ついに決定した。ソウルのアートマーケットは、世界的に存在感を増し続けている。フリーズ・ソウルは、Galleries Association of Korea(韓国画廊協会)とパートナーシップを組み、韓国のアートフェア、KIAFソウルとの同時開催という異例の形となる。両フェアとも、会場は韓国の代表的なコンベンション・センターであるCOEX(コエックス)。2021年10月に、ソウルの有名ギャラリー、Gallery Hyundai(ギャラリー・ヒュンダイ)の元エグゼクティブ・ディレクター、パトリック・リーが初代ディレクターに任命された。

開催日 9月2~5日/チケット未発売

Armory Show(アーモリー・ショー、ニューヨーク)

Photo: Courtesy the Armory Show

多くのアートフェアがコロナ禍のために中止に追い込まれた中で、ニューヨークのArmory Show(アーモリー・ショー)は例外的に一度も休むことなく開催を続けてきた。2020年は、世界各地でロックダウンが始まる直前の3月初旬に開催され、2021年はかねてからの予定通り会期を9月に変更し、会場をマンハッタンのウエストサイドにあるジャビッツ・センターに移して開催された。フェアは問題なく終了し、参加ギャラリーからは好調な売れ行きが報告されている。

2022年のフェアでは、エグゼクティブ・ディレクターのニコール・ベリーが、ラテンアメリカ系米国人およびラテンアメリカのアーティストの作品に焦点を当てた特別プログラムの実施計画を発表。そのほか、カーラ・アセベド=イェーツとトビアス・オストランダーが、それぞれ担当セクションのキュレーターを、マリ・カルメン・ラミレスがキュラトリアル・リーダーシップ・サミット(*1)の議長を務める。また先頃、テキサス州の美術館、ボールルーム・マーファから、アドリアーナ・ファリエッタを副ディレクターとして採用した。

*1 毎年、世界中から美術館館長やキュレーターを招いて開かれているキュレーションについての討論会。

プレビュー:9月8日/一般公開:9月9~11日/チケット未発売

Frieze London and Frieze Masters(フリーズ・ロンドン/フリーズ・マスターズ)

Photo: Photo by Linda Nylind/Courtesy Frieze

ロンドンのリージェンツ・パークで毎年開かれるFrieze London(フリーズ・ロンドン)とFrieze Masters(フリーズ・マスターズ)は、同市を代表する二大アートフェアだ。フリーズ・ロンドンは近現代アート、フリーズ・マスターズは20世紀以前のアートに特化し、どちらも世界有数のギャラリーが参加する。両フェアの詳細は発表されていないが、フリーズ・ロンドンはエヴァ・ラングレット、フリーズ・マスターズはネイサン・クレメンツ=ギレスピーがアーティスティック・ディレクターを務める。

コロナ禍が始まって以来、フリーズの運営組織では幹部クラスの交代が相次いでいる。最近は、フリーズ創設の翌年から運営に関わり、フリーズ・マスターズの立ち上げを主導した役員のビクトリア・シダルが辞任した。なお、1-54ロンドンがフリーズの二つのフェアと同時期に開催される予定。

会期:10月12~16日/チケット未発売

FIAC(Art Basel’s Paris Fair)(FIAC、アート・バーゼルのパリ開催)

パリを代表する国際アートフェアのFIACは、2022年10月のグラン・パレでの開催を、欧州で一番の競合相手であるアート・バーゼルに奪われるというクーデターのような事態に陥っている。グラン・パレは、FIACの長年の本拠地であり、パリの象徴的建築でもある。なお、グラン・パレが2024年のパリ五輪に向けて改修に入る間は、エッフェル塔近くに仮設されるグラン・パレ・エフェメールが使用される。

2020年の年末にアート・バーゼルは、従来はFIACが行われていた10月のグラン・パレでのフェア新設の意向を示した。その後、入札が行われ、アート・バーゼルが1060万ユーロ(1200万ドル)で今後7年間にわたる開催を決めている。アート・バーゼルは、パリで初めてとなる近現代アートのフェアを2022年10月に予定。名称は未定だが、「アート・バーゼル・パリ」ではないとされている。一方のFIACは、2022年の開催をアート・バーゼルの新しいフェアと同時期にするのか、新たな会場がどこなのか、まだ発表していない。アート・バーゼルのパリ開催に関する詳細も、現時点では明らかにされていない。

会期予定:10月20日~23日/チケット未発売

Artissima(アルティッシマ、トリノ)

Artissima(アルティッシマ)は、イタリアを代表するアートフェアだ。同フェアは、2017年から美術史家でキュレーターのイラリア・ボナコッサがディレクターを務めていたが、2022年初めに辞任。ボナコッサは、670万ドルを投じて2026年にミラノで開館するMAD(the Museum of Digital Art、デジタルアート美術館)に移る。ボナコッサの後任には、以前アルティッシマのディレクターを務めたことがあるルイジ・ファッシが指名された。ファッシは2024年までの3年契約となっている。

プレビュー:11月3日/一般公開:11月4~6日/チケット未発売

Art Cologne(アート・ケルン)

Photo: ©Koelnmesse GmbH / Sebastian Drueen

11月に近現代アートのギャラリーを集めて開催されるArt Cologne(アート・ケルン)は、1967年に西ドイツ(当時)の有力なアートディーラーたちが集まって設立した世界で最も古いアートフェアだ。近年はアート・バーゼルに押され気味だが、今も高い評価を得ている。

アート・バーゼルとの競合関係について言えば、アート・バーゼルがパリでFIACの会場を奪うというニュースが流れた時、アート・ケルンのディレクター、ダニエル・フグがインスタグラムの投稿に辛辣な批判を書き込んでいる(投稿はその後削除された)。彼は、ドイツでアート・ケルンと競合するArt Düsseldorf(アート・デュッセルドルフ)にアート・バーゼルが投資していたことを指摘し、「アート・ケルンに取って代わろうとする目論見だったが、成功はしなかった。しかし、我々にもかなり影響があった」ことを明かしていた。

会期:11月16~20日/チケット未発売

Art Basel Miami Beach(アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ)

Photo: Maximilíano Durón/ARTnews

12月第1週のArt Basel Miami Beach(アート・バーゼル・マイアミビーチ)は、その年のアートフェアを締めくくるイベントだ。アート作品だけではなく、温暖な気候や、設立から20年を迎えてますます盛況になっているパーティーシーンを楽しむために多くの人々が集まるのも特徴。2021年はオミクロン株が米国で深刻な脅威となる直前に開催され、成功裏に幕を閉じた。なお、2021年のフェア開催の数ヶ月前にディレクターのノア・ホロヴィッツが突然辞任を表明し、現在もディレクター不在となっている。

会期:12月1~3日/チケット未発売

(翻訳:清水玲奈)

※本記事は、米国版ARTnewsに2022年2月10日に掲載されました。元記事はこちら

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