6月開催のアート・バーゼル、その見どころは? 36カ国285ギャラリーによる多様なラインアップを事前リサーチ
2023年の6月15日から18日までスイスのメッセ・バーゼルで開催される世界最大級のアートフェア、アート・バーゼルは、36の国と地域から285ギャラリーが参加することが明らかになった。
今年の参加数は、289ギャラリーが出展した昨年とほぼ同数。初出展となる21ギャラリーには、blank projects(ケープタウン)、Empty Gallery(香港)、Offer Waterman(ロンドン)が含まれ、ガゴシアン、ハウザー&ワース、ペース、デビッド・ツヴィルナーなどのメガギャラリーが集まる「ギャラリーズ」に名を連ねることとなる。
そのほかのおもな参加ギャラリーは、グラッドストーン・ギャラリー、マリアン・グッドマンギャラリー、ギャラリー・ヒュンダイ、デビッド・コルダンスキー、リーマン・モーピン、リーマン・モーピン、タデウス・ロパック、ホワイト・キューブ、日本に拠点を持つギャラリーはブラム&ポー、タカ・イシイギャラリー、ファーガス・マカフリー、ペロタン、タケ・ニナガワ、東京画廊+ BTAP。
今回のアート・バーゼルは、2022年10月にCEOに就任したノア・ホロウィッツ率いる新体制での初開催となる。ホロウィッツは、「今年も国際的なギャラリーやアーティストを迎え、最高峰のショーを開催できることを大変嬉しく思っています。私自身、CEOとして初めての経験です。アート・バーゼルは、現代美術の大胆な作品から20世紀を代表するアーティストの貴重な展示まで、発見と出会いのプラットフォームとしてアート界を牽引し、再び卓越した地位を確立します」と意気込みを見せる。
アート・バーゼルは、メインの「ギャラリーズ」のほか、版画やエディションの作品を扱う10ギャラリーによる「エディション」、美術史的に重要な作品を扱う16ギャラリー(うち半数は初参加)による「フィーチャー」、18ギャラリー(うち10軒は初参加)が個展形式でアーティストを紹介する「ステートメント」で構成される。そのほか、厳選されたギャラリーの企画展を開催する「キャビネット」セクションを、香港とマイアミビーチに続いて導入する。
見どころは、「フィーチャー」セクションの、David Castillo(マイアミ)によるBelkis Ayón展、Thomas Erben Gallery(ニューヨーク)のSenga Nengudi展、Martos Gallery(ニューヨーク)のArthur Simms展、「ステートメント」セクションの、Broadway gallery(ニューヨーク)のSky Hopkina展、Gaga(メキシコシティ・ロサンゼルス)のKarla Kaplun展、Soft Opening(ロンドン)のSin Wai Kin展だろう。
また、地元バーゼル出身のキュレーター、サミュエル・ロイエンベルガーが手掛ける毎年好評の「パルクール」セクションでは、2022年のヴェネチア・ビエンナーレにスイス代表として参加したLatifa Echakhchが、サイトスペシフィックな作品約20点を展示する予定。Echakhchは作品について、「会場であるメッセの巨大な構造物を背景に、La Becque Artist Residencyのディレクター、リュック・マイヤーと作品をコラボレーションしたライブコンサートやパフォーマンスを行う予定です」とコメントしている。(翻訳:編集部)
* 出展者一覧は以下リンクの元記事を参照
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