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  • 2024.02.13

オルセー美術館が入場者数の新記録を樹立! ゴッホ展に約79万人を動員

晩年のフィンセント・ファン・ゴッホに焦点を当てたパリオルセー美術館の大規模展が終了した。没入型の展示スペースが奏功し入場者記録を更新したことから、オルセー美術館は今後の展示にも同様のスペースを積極的に設けていくという。

「Van Gogh in Auvers-sur-Oise, the Final Months」に展示されているフィンセント・ファン・ゴッホの自画像の写真を撮影する来場者。Photo: Gao Jing/Xinhua via Getty Images

「Van Gogh in Auvers-sur-Oise The Final Months(オーヴェル=シュル=オワーズのゴッホ。最後の数カ月)」と題された展覧会を開催していたオルセー美術館は、会期中に79万3556人の入場者を動員し、「歴代記録」を更新した。美術館側の発表によると、本展示が開催されていた2023年10月3日から2024年2月4日までの間に、1日に平均して7181人が訪れたという。

今回の大規模展では、フィンセント・ファン・ゴッホが37歳で自ら命を絶つ1890年に数カ月ほど暮らしていたパリ近郊の小さな町における生活を紐解いている。短い生涯を終えるまでのこの町での70日間に、ゴッホは《医師ガシェの肖像》や《オーヴェルの教会》《The Cornfield With Ravens》を含む74の作品を制作している。

これらの代表作の展示以外にも、オルセー美術館はVRヘッドセットを駆使した没入型の演出にも取り組んだ。さらに、AIによるアニメーションが施されたゴッホと会話できるセクションも用意した。

1986年の開館以来の最多入場者数を記録したオルセー美術館にとって、これは一つの節目となる。今回のゴッホ展は、2022年に開催され72万4414人を動員した「Edvard Munch. A Poem of Life, Love and Death」や、67万667人を動員した2018年の「Picasso. Blue and Pink」の入場者数記録を塗り替えたからだ。

この展示の成功を受けオルセー美術館は、3月26日から開催される「Paris 1874. Inventing Impressionism」でも没入型の展示スペースを設ける予定だ。(翻訳:編集部)

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