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バンクシー作品を「落書き」から守れ! 建物オーナーが新作壁画をビニールシートで保護

バンクシーがロンドン北部の集合住宅の壁に新作を描いてまもなく、何者かが壁画の一部に白いペンキを投げつけた。現在この壁画は、さらなるいたずら防止のためのビニールシートで覆われている。

Photo: Leon Neal/Getty Images

バンクシーが自身のインスタグラムに最新作を投稿したのは3月18日。ロンドン北部にある集合住宅の壁の前に立つ朽木に生い茂る葉のように緑色のペンキが吹き付けられ、その隣には高圧洗浄機を持った等身大の女性がステンシルで描かれていた。

しかし発表から2日も経たないうちに、何者かがこの作品の一部を白いペンキで汚したことから、地元自治体のイズリントン市議会ではなくこの建物の所有者が、ビニールシートを貼り付けた木の枠で作品を保護した。市議会の広報担当者によると、所有者は作品を保護しながらも一般市民が壁画を「はっきりと見ることができるように」このような対応を取ったという。

また広報担当者は、この作品を一目見ようと不特定多数の人々が押しかけている状況について、「建物の住民たちはセキュリティ上の懸念を抱いている」と説明し、「市議会は今後、現場での取り決めを見直し、人々が安全に作品を楽しめるよう、建物の所有者と解決策を探っていきます」と続けた。(翻訳:編集部)

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