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ベルリン文化担当議員宅に大量の赤ペンキ。2週間前にも親パレスチナ派が襲撃

9月22日から23日にかけてドイツ・ベルリン文化担当議員ジョー・チャロの自宅入り口に赤いペンキがかけられた。現在捜査中だが、2週間前にはチャロの政策に反対する親パレスチナ派による襲撃があったばかりだ。

襲撃を受けたベルリン文化担当議員ジョー・チャロの自宅。Photo: X/@tagesschau

ドイツのベルリン警察は、9月22日から23日にかけて、ドイツのベルリン・パンコー地区にあるベルリン文化担当議員ジョー・チャロの自宅に何者かが赤いペンキをかけたと発表した。アート・ニュースペーパーが報じた。

SNSに投稿された写真には、家の入り口が赤ペンキまみれになり、ステンシルで「大量虐殺、ジョー・チャロ」「要求に応じよ」という文字が書かれている様子が写っていた。チャロは2023年、ベルリン州の芸術助成金の受給者に対する契約書に「国際ホロコースト記念連盟の定義に基づくあらゆる形態の反ユダヤ主義」に反対することを宣言させる条項を設けるよう主張したため、アーティストや親パレスチナ派から非難を浴びた。この条項は1か月後に撤回されている。

またチャロは、親パレスチナ派だという理由で文化センター「オユン」への資金提供を取りやめるという決定を下し、同施設は上院に異議を申し立てている。そして地元メディアTagesspiegel紙が報じたところによると、9月始めにベルリン中心部にあるアート・アーバニスティクスセンターでスピーチを行うために現れたチャロに対して約40人の親パレスチナ活動家が押しかけて暴言を吐き、攻撃しようと試みた。だが警察が阻止したため、彼は無傷でその場を離れることが出来た。

今回のチャロの自宅に対する攻撃は、広く非難されている。反ユダヤ主義対策を担当する連邦政府高官フェリックス・クラインはRND通信の取材に対して、「反ユダヤ主義との勇敢な戦いに対するベルリン州議会議員ジョー・チャロに対する、言葉による犯罪的な虐待と身体的暴力に、私は深く心を揺さぶられています。彼の自宅に対する攻撃は一線を越えており、国家による断固とした対応が必要です」とコメントしている。

チャロは9月24日にSüddeutsche紙のインタビューに応じ、ペンキ攻撃は「私にとって、社会的な議論がどれほど壊れてしまったかの象徴であり、過激化したグループが、暴力によってその主張を押し通そうとしていることの表れだ」と述べた。彼は家族に被害が及ばないか心配しており、警察はチャロが仕事を遂行するには身辺警護が必要だと判断したと語った。

またチャロは、自宅に落書きされた「要求に応じろ」という文言を、上院がオユンへの資金提供を再開しないと「問題を起こす」という脅迫と解釈したとも語り、「もちろん、脅迫には屈しないつもりです」と付け加えた。

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