芸術分野の最高栄誉、米国民芸術勲章がアレックス・カッツ、キャリー・メイ・ウィームス、マーク・ブラッドフォードに
10月21日、ホワイトハウスでアメリカ国民芸術勲章の授与式が行われ、現代アーティストのアレックス・カッツ、キャリー・メイ・ウィームス、マーク・ブラッドフォードらが表彰された。
現代アーティストのアレックス・カッツ、キャリー・メイ・ウィームス、マーク・ブラッドフォードに、アメリカ国民芸術勲章(National Medal of Arts)が授与された。同勲章は、芸術や慈善活動の分野で功績のあった個人や団体を対象にしたもので、大統領によって任命され、公的文化助成を監督する芸術諮問委員会によって決定される。
10月21日にワシントンD.C.のホワイトハウスで行われた2022年と2023年の受章者表彰式は、11月の大統領選挙を前にしたバイデン大統領による最後の同勲章授与式典となった。
ウィームスは黒人女性のアイデンティティをテーマとした写真作品で知られ、現在ニューヨーク州のバード大学にあるCCSバードで個展を開催中。2022年にグッゲンハイム美術館で回顧展が開催されたカッツは、身近な人々をモデルとした鮮やかな肖像画で人気が高い。ウィームスは2022年、カッツは2023年の受章者に含まれる。
やはり2023年の受章者の1人であるブラッドフォードは、3人の中では最年少。アメリカ黒人史のさまざまな側面を示唆する抽象画が高く評価され、2017年にはヴェネチア・ビエンナーレの米国代表アーティストとして作品展示を行った。
このほかの受章者には、映画監督のスパイク・リー、ケン・バーンズ、スティーヴン・スピルバーグ、彫刻家の故ルース・アサワなどのほか、ニューヨークを拠点とし、ワシントンD.C.のフィランソロピスト界で活躍する著名アートコレクター、ジョー・キャロル・ローダー(義母は大手化粧品会社創設者のエスティ・ローダー)もいる。(翻訳:石井佳子)
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