ジョージ・コンド、ハウザー&ワースに電撃復帰。2027年にパリとパロアルトで大規模展を開催

現代絵画を代表する画家、ジョージ・コンドがメガギャラリーのハウザー&ワースに1年足らずで復帰する。2027年にはパリカリフォルニア州パロアルトで大規模な個展を開催予定だ。

スタジオでのジョージ・コンド。Photo: Courtesy Hauser and Wirth

ジョージ・コンドが、メガギャラリーのハウザー&ワースに1年足らずで復帰することが明らかになった。同ギャラリーは、2025年にパリ市立近代美術館で開催されたコンドの回顧展に続くかたちで、2027年にパリアメリカカリフォルニア州北部パロアルトで、新作と過去作品を組み合わせた大規模な展覧会を開催すると発表した。パロアルトには、今年、拠点を構える予定だ。

今回の契約についてUS版ARTnewsがギャラリーの広報担当者に確認したところ、ハウザー&ワースがコンドの世界規模での代理業務を再開したことを認めた。一方で、コンドは長年関係を築いてきたドイツ・ベルリンを拠点とするスプルース・マーガスとの契約も引き続き維持するという。

コンドは2025年11月、2019年から所属していたハウザー&ワースを離れ、スプルース・マーガスとニューヨークを拠点とするスカルシュテッド・ギャラリーへ移籍した。いずれもコンドと縁の深いギャラリーで、彼は1984年に開廊間もないスプルース・マーガスで展覧会を開催。また、スカルシュテッドには2004年から2019年にハウザー&ワースへ移籍するまで所属していた。

コンドはハウザー&ワースのリリースで、数十年にわたって創作のインスピレーションを得てきたパリと、「テクノロジー発祥の地」シリコンバレーの中心都市であるパロアルトで新作を発表できることに、胸を躍らせていると語り、次のように続けた。

「2027年に向けて、私にとって特別な響きと魅力を持つそれぞれの場所で、ハウザー&ワースとの次の展覧会を準備できることをとても楽しみにしています」

一方、ハウザー&ワースのプレジデント、マルク・パヨは今回の展覧会を「私たちのコラボレーションの新たな章」と位置づけ、次のように述べた。

「新章として、文化的なブレイクスルーと結びついた土地で野心的な展覧会を計画できることをうれしく思います。ジョージは今も昔も真のパイオニアです。過去と現在を全く新しい芸術言語へと統合する彼の並外れた能力によって、これらの展覧会は観る者を魅了することでしょう」

1957年、アメリカ・ニューハンプシャー州生まれのコンドは、1980年代初頭にニューヨークへ移り、アンディ・ウォーホルの「ファクトリー」で働きながら頭角を現した。ピカソレンブラントベラスケスなどの西洋美術と漫画や広告のイメージを融合した独自の「人工的リアリズム(Artificial Realism)」を提唱し、歪んだ人物像で人間の心理を描く作品で国際的な評価を確立。現代絵画を代表する作家の一人として知られる。

作品は100万ドル(約1億6300万円)を超える価格で取引されることも珍しくなく、オークション最高額は2020年に《Force Field》(2010)が記録した680万ドル(現在の為替で約11億円)。作品はニューヨーク近代美術館(MoMA)、メトロポリタン美術館ポンピドゥー・センターなど世界の主要美術館に収蔵されている。(翻訳:編集部)

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