2025年、ソウルにポンピドゥー・センター分館がオープン。韓国の財閥系財団と28億円で契約
パリのポンピドゥー・センターと韓国の財閥であるハンファグループのハンファ文化財団がタッグを組み、2025年、ソウルに分館をオープンさせる。
ハンファグループが所有する汝矣島の63ビルに2025年完成予定のソウル分館は、フランスのメス、上海、スペインのマラガに次いで4館目となる。美術館の設計は、フランスの建築家ジャン=ミシェル・ウィルモットが担当する。
韓国の通信社、聯合ニュースによると、分館の契約は4年間で、ポンピドゥー・センターは所蔵作品を中心とした展覧会を年に2回開催する予定だ。契約期間中、ハンファ文化財団はポンピドゥー・センターの名前を使用することができ、期間延長の機会もある。
先週、同館のローラン・ルボン館長はサウジアラビアと提携し、同国北西部の山と砂漠に囲まれたアルウラに現代美術館を建設することを発表したばかり。南西アジア、北アフリカ、南アジアのアーティストを中心とした、ランドアートやデジタルアートなどの所蔵作品に加え、地元アーティストに委嘱した、没入型のインスタレーションやパブリックアート作品を展示する予定だ。
ソウルの分館開設を最初に報じたフランスのル・モンド紙によると、ポンピドゥー・センターとの契約にあたり、ハンファ文化財団は2000万ユーロ(約28億円)を支払ったという。パリの同館は、2023年末から3年間閉鎖して大規模な改修工事を行う予定だが、今回のサウジアラビアとソウルの分館開設により、その資金調達が可能となった。(翻訳:編集部)
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