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ARTnews JAPAN is a trademark of Art Media, LLC. © 2022 Art Media, LLC. All rights reserved. Published under license from Art Media, LLC, a subsidiary of Penske Media Corporation.

中国陝西省西安市の兵馬俑坑を見学する観光客(2025年撮影)。Photo: Kevin Frayer/Getty Images
CULTURE GALLERY 2025.11.27
世界のお騒がせアートニュース15選──挑発的すぎる人魚像から、中国・兵馬俑破壊行為 etc.【2025年アートニュースまとめ】
今年も数々のニュースが世間を騒がせた。その中から、挑発的すぎると物議を醸した人魚像や、偽の椅子を売りさばいて7億円を荒稼ぎした「椅子の父」、イギリス王室の伝説的遺物の盗難未遂など15本をピックアップ。少し呆れ、思わず失笑してしまうニュースで2025年を振り返ろう。
ダハシュール考古学地区にある屈折ピラミッド。Photo: Universal History Archive/Universal Images Group via Getty Images

エジプトのピラミッドで観光客が「80メートル」滑落! 精鋭救急隊員による2時間の救助活動で救出|10月19日、エジプト・ダハシュール考古学地区にあるスネフェル王の屈折ピラミッドを訪れたスペインの観光客が、内部の通路を80メートルにわたり滑落。地元の救急隊員によって助け出された。【続きを読む】
Photo: Universal History Archive/Universal Images Group via Getty Images

中国陝西省西安市の兵馬俑坑を見学する観光客(2025年撮影)。Photo: Kevin Frayer/Getty Images

中国で観光客が兵馬俑2体を破損。5メートル下の坑に飛び降り、狼藉後は地面に寝そべる|5月30日、中国・西安市の第3号兵馬俑坑で、観光客の男が2体の兵馬俑に損傷を与える事件が起きた。当局によると、男は防護柵を乗り越え、5メートルを超える深さの坑に飛び降りたという。【続きを読む】
Photo: Kevin Frayer/Getty Images

ペルーのクスコにあるインカ・ロカ宮殿の12角の石。Photo: Luis Rosendo/Heritage Images/Getty Images

酔った男がインカ文明期に作られた石壁を破壊。「最大限の制裁を求める」と捜査当局|12角の石として知られるインカ文明期に作られた遺跡を酔った男がハンマーで殴打した。男の身柄はすでに確保されており、歴史的建造物の破壊の罪で、最大6年の懲役刑が言い渡される可能性がある。【続きを読む】
ペルーのクスコにあるインカ・ロカ宮殿の12角の石。Photo: Luis Rosendo/Heritage Images/Getty Images

3000年前の岩窟墓を改築して作られたカフェ「タシュ・バフチェ(石の庭)」。Photo: Selim Uzun/Hürriyet

トルコ考古学遺産「第二のカッパドキア」をカフェに無断改装!? 古代の石に電気配線、墓でコーヒー|トルコのアフィヨンカラヒサル県にある3000年前の岩窟墓が無許可でカフェレストランに改築されていたことが分かった。【続きを読む】
3000年前の岩窟墓を改築して作られたカフェ「タシュ・バフチェ(石の庭)」。Photo: Selim Uzun/Hürriyet

岩窟墓内でカフェを営業していた時の様子。Photo: Selim Uzun/Hürriyet

「第二のカッパドキア」とも呼ばれるこの遺跡はユネスコ世界遺産暫定リストに登録されており、地元の考古学者たちは激しく非難している。
岩窟墓内でカフェを営業していた時の様子。Photo: Selim Uzun/Hürriyet

2023年4月27日、チャールズ国王の戴冠式のため、ウェストミンスター寺院へ輸送される「運命の石」。Photo: Russell Cheyne - Pool/Getty Images

イギリス王室の伝説的遺物「運命の石」が危機一髪! キルト姿の男性が展示ケースを襲撃するも無事|イギリス王室に伝わる古代の戴冠石「運命の石」。7月12日、この石を特別展示中だったスコットランドのパース博物館で、35歳の男性が故意に石の保護ガラスを破壊する事件が起こった。【続きを読む】
2023年4月27日、チャールズ国王の戴冠式のため、ウェストミンスター寺院へ輸送される「運命の石」。Photo: Russell Cheyne - Pool/Getty Images

来館者により破壊されたニコラ・ボッラの《ファン・ゴッホの椅子》(2006–07)。Photo: Palazzo Maffei

来館者が《ファン・ゴッホの椅子》オマージュ作品を誤って破壊し逃走。美術館側は「悪夢」と激怒|イタリア・ヴェローナ市にあるパラッツォ・マッフェイ美術館で、「写真撮影のため理性を失った」来館者が展示作品を誤って破壊し、逃走する事件が起きた。【続きを読む】
来館者により破壊されたニコラ・ボッラの《ファン・ゴッホの椅子》(2006–07)。Photo: Palazzo Maffei

街中に設置されたパディントンの像。Photo: via X/@VisitNewbury

泥酔した英空軍技師がパディントン像を真っ二つに破壊。転売を試みるも失敗、有罪が確定|イギリス・ニューベリーに設置されていたパディントンの像がイギリス空軍に所属する2人の技術者によって破壊され、持ち去られた。その後2人は起訴され、それぞれ12カ月の社会奉仕と修理費約53万円の支払いが命じられた。【続きを読む】
街中に設置されたパディントンの像。Photo: via X/@VisitNewbury

何者かによって破壊されたイーロン・マスクの胸像・Photo: via X

イーロン・マスク像を刃物で切りつけ? トランプ政権とマスクに対する抗議の一環か|インターネットミームを元に作られたイーロン・マスクの胸像が、何者かによって傷付けられていることがわかった。アメリカでは現在、トランプ政権に対する抗議の一環としてテスラの販売代理店などを狙った過激な抗議活動が相次いでおり、今回の破壊行為もその一環として行われた可能性がある。【続きを読む】
破壊されたイーロン・マスクの胸像・Photo: via X

養豚場で飼育される子豚。Photo: Edwin Remsberg/VW Pics/Universal Images Group via Getty Images

動物愛護団体が救助か。アート作品として展示された3匹の子豚が盗まれる|デンマーク・コペンハーゲンで行われた本物の子豚を使ったアート展示で、3月1日、生体が盗まれる事件が起こった。この作品は、子豚をケージに閉じ込めて飢え死にさせることで、同国における養豚業のずさんな管理体制を問うという内容だった。【続きを読む】
Photo: Edwin Remsberg/VW Pics/Universal Images Group via Getty Images

オランダ自治体がアート作品46点を「粗大ごみ」として処分。アンディ・ウォーホル作品も

オランダ自治体がアート作品46点を「粗大ごみ」として処分。アンディ・ウォーホル作品も|オランダのマースホルスト市役所が、アンディ・ウォーホルが制作した元オランダ女王ベアトリクスをモチーフにしたシルクスクリーンを含む46点の芸術作品を誤って処分していたことが分かった。【続きを読む】
ベアトリクス王女。背後には「Reigning Queens」シリーズの同王女の作品。Photo: Patrick van Katwijk/Getty images

仏「椅子の父」が偽造アントワネットの椅子で7億円を荒稼ぎ。ベルサイユ宮殿やカタール王子も被害|18世紀のフランス家具の専門家らがベルサイユ宮殿やカタールの王子に偽の家具を販売し、450万ユーロ(約7億3000万円)もの利益を得たとしてフランス当局に起訴され、裁判が行われた。贋作数点は国宝にも指定されていた。【続きを読む】
ビル・パロット。Photo: Bertrand Rindoff Petroff/Getty Images

パロットらが偽造した椅子。Photo: X/@Le_Figaro

キム・カーダシアン、誤情報の拡散をめぐる訴訟でドナルド・ジャッド財団と和解|キム・カーダシアンが「ドナルド・ジャッドのテーブル」として紹介した家具が偽物だったとして、ドナルド・ジャッド財団はカーダシアンと家具を制作したデザイン会社を提訴していたが、6月初めに和解に達した。【続きを読む】
Photo: Taylor HillGetty Images

カニエ・ウェストが著名写真家の作品を無断使用? 最新アルバムジャケットにKKKの「結婚式写真」|カニエ・ウェストが最新アルバム『CUCK』のジャケット写真を公開した。その画像に使われた、KKKメンバーの「結婚式の写真」が無断使用だった可能性が浮上し、撮影者が法的措置を進めている。【続きを読む】
カニエ・ウェストが無断で使用した、ピーター・ファン=アットマールの《The wedding of two members of the KKK in a rural America》。Photo: Peter van Agtmael/Magnum Photos

「似ていない」キング牧師像に住民から批判相次ぐ。アーティストは「力強さや親しみを表現」と説明|7月12日にアメリカ・フロリダ州の公園で除幕された、キング牧師ことマーティン・ルーサー・キング・ジュニア(1929-1968)のブロンズ彫刻が「似ていない」と批判が相次いだ。【続きを読む】
似ていないと批判が相次いでいるフロリダ州のキング牧師像。Photo: Courtesy Oasis Engineering LLC

挑発的な人魚像、撤去へ。胸の大きさ巡りデンマークで賛否沸騰|デンマーク政府は、コペンハーゲンのドラガー要塞に設置されている巨大な人魚像に対し「性的すぎる」との批判が相次いだことを受け、撤去を決めた。【続きを読む】
撤去が決まった、ドラガー要塞にある人魚像。Photo: X/@goodlobster1

  • CULTURE / NEWS2025.10.29
    バスキア黄金期のドローイングが限定版版画に。全60部、妹のサイン入りで発売
  • CULTURE / NEWS2023.01.18
    アメリカ再構想に挑むアーティストで活動家のハンク・ウィリス・トーマスが、ペース・ギャラリーに所属。最新作はマーティン・ルーサー・キング・ジュニア夫妻のモニュメント