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  • 2022.10.27

「私はフェミニストであり続ける」──アメリカの女性芸術博物館が巨大なフェミニズムアートに大変身

アメリカ・ワシントンDCに巨大なフェミニズム・アートが出現した。仕掛けたのは、オーストリア人アーティスト、カタリーナ・チブルカ(Katharina Cibulka)だ。

Katharina Cibulka, SOLANGE #27. KEVIN ALLEN

「世代が変わっても、私たちの困難が解消されない限り、私はフェミニストであり続ける(AS LONG AS GENERATIONS CHANGE BUT OUR STRUGGLES STAY THE SAME, I WILL BE A FEMINIST.)」

そんなメッセージがピンクのクロスステッチで刺繍された7,000平方フィート(約650平方メートル)にも及ぶ白いメッシュ状の作品が、アメリカ・ワシントンDCにある国立女性芸術博物館(National Museum of Women in the Art=NMWA)の外壁を覆っている。これは、オーストリア人アーティストのカタリーナ・チブルカが4年前から取り組む「SOLANGE」プロジェクトの27番目の作品として制作されたもの。フェミニズムのスローガンを刺繍した布で公共の工事現場を丸ごと包んでしまうことで、建物をメッセージ性の高い作品に変身させてしまおうという取り組みだ。

NMWAは2021年から改修工事に入っており、その期間を利用して、工事のための足場を再利用してパブリックアートを制作する「Lookout」プロジェクトを展開している。今回の作品は、その第二弾となる。

「SOLANGE」は、プロジェクトを通じて繰り返し掲げられてきた「as long as(〜する限り)」という英語表現のドイツ語に由来している。これまで、フランス、オーストリア、ドイツ、イタリア、スロベニア、モロッコの都市で展開されてきた。(翻訳:貝谷若菜)

*US版ARTnewsの元記事はこちら

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