アート・バーゼル 2023を総括！大手ギャラリーの販売状況から、注目の作家・作品紹介まで

スイスの都市バーゼルで毎年開催される世界最大規模のアートフェア、アート・バーゼルが、今年も無事閉幕した。世界中のコレクター、ディーラー、アートファンが集まる一大イベントをダイジェストでお届けする。

アート・バーゼルアンリミテッド部門の会場入り口に集まった人々（6月12日撮影）。Maximilíano Durón/ARTnews

アート・バーゼルVIP招待日に売れた超高額作品は？大手ギャラリーの販売状況をリポート

スイスのバーゼルで6月18日まで開催される近現代アートのフェア、アート・バーゼルの会場前にて（2023年6月13日撮影）。AFP via Getty Images

アート市場の最新動向を把握する重要な指標となるのが、毎年スイスのバーゼルで開かれるアートフェア、アート・バーゼルに出品される高額作品の点数と、VIP中のVIPが招待される初日の売り上げだ。2023年のアート・バーゼル初日（ファーストチョイス）の状況をリポートする。

アート・バーゼル2023「アンリミテッド」セクションのVIPオープニング。Photo: Sara Barth

6月13日のVIP招待日を皮切りに始まった2023年のアート・バーゼル。今年は36カ国から285のギャラリーが参加し、うち21のギャラリーが初出展した。VIPデー初日の注目セールス結果をリポートする。

アート・バーゼルのオープニングに集まった人々。Photo: Harold Cungham/ Getty Images

初日には、ドイツの出版社タッシェンの創業者ベネディクト・タッシェンや、フランス・アルルのLUMA財団の創設者で会長のマーヤ・ホフマンなど、有力コレクターたちが大集結し、大盛況のうちに幕を閉じた今年のアート・バーゼル。そのハイライトをお届けする。

アート・バーゼルアンリミテッド部門の会場入り口に集まった人々（6月12日撮影）。Maximilíano Durón/ARTnews

アート・バーゼルの中でも、型破りな面白さで定評があるのが大型インスタレーションを集めた「アンリミテッド」部門。76のプロジェクトが発表された今年も例外ではなかった。