エルトン・ジョンの愛用品900点がオークションへ! 名曲を生んだピアノやバンクシー作品も
エルトン・ジョンが自身のコレクションから900点にも及ぶ品々を、2月9日から21日に開催されるクリスティーズ・ニューヨークのオークションに出品する。予想落札額の総額は1000万ドル(約14億6000万円)。
今回のオークションに出品されるのは、エルトン・ジョンが夫でマネージャーのデヴィッド・ファーニッシュとともに1990年代から住み続けてきたアトランタの邸宅を売却するにあたり、手放すことを決めた美術品や思い出の品々。彼らは2023年秋、1207平方メートル超の邸宅を720万ドル(現在の為替で約10億5000万円)以上で売却している。ジョンのコレクションがオークションに出品されるのは、2003年ぶりとなる。
900点の出品アイテムの中でも特に注目されるのは、ジョンがブロードウェイのヒット作『ビリー・エリオット』と『アイーダ』を作曲したヤマハのグランドピアノ。また、ジュリアン・シュナーベルによるジョンの肖像画や、2017年に購入したバンクシー《花束を投げる男》の3枚一組の作品、さらにはサングラス、イニシャル入りのシルバーのプラットフォームブーツ、1970年代にテキスタイルデザイナー、アニー・レイヴィーが手掛けたアイボリーとゴールドの衣装など、ジョンのアイコニックな品々も出品される。
ジョンはかねてからアートをコレクションしていたが、自邸を構えるアトランタのギャラリスト、ジェーン・ジャクソンの影響で写真に興味を持った。こうして2003年からサー・エルトン・ジョン写真コレクションのディレクターとなったジャクソンと共に、ドロシア・ラング、ハンガリーの写真家アンドレ・ケルテス、シンディ・シャーマン、ロバート・メイプルソープの作品を含む包括的な写真コレクションを築き上げた。2016年から17年にかけてテート・モダンで開催された「The Radical Eye」展では、その一部が展示された。
また2024年5月には、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館で彼らの写真コレクションから140作家300点以上を選んだ「Fragile Beauty: Photographs from the Sir Elton John and David Furnish Collection」が開催されることが決まっている。
以下、今回クリスティーズ・ニューヨークに出品される主要アイテムと予想落札額を紹介しよう。
『ビリー・エリオット』と『アイーダ』を作曲したヤマハのグランドピアノ/予想落札価格3万~5万ドル(約438~730万円)
バンクシー《花束を投げる男》(2010年)/予想落札価格100万~150万ドル(約1億4600万~2億1900万円)
サイドに赤いEとJの文字が入ったプラットフォームブーツ。1971年頃/予想落札価格5000~1万ドル(約72~146万円)
ヴェルサーチェのシルクシャツ7枚組。1993年春夏コレクション/予想落札価格4000~6000ドル(約58~88万円)
テリー・オニールがアルバムのカバー用に撮影したエルトン・ジョンのポートレイト。1974年撮影、2014年プリント/予想落札価格6000~8000ドル(約88~117万円)
ダミアン・ハーストがエルトン・ジョンとデヴィッド・ファーニッシュのために制作した《Your Song》(2008年)/予想落札価格35万~45万ドル(約5000万~6600万円)
カルティエの腕時計。18金製、1991年頃/予想落札価格7万~10万ドル(約1000万~1460万円)
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