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「有色人種アーティストを支援したい」アリシア・キーズ夫妻がコレクションに込めた思い

US版『ARTnews』の トップ200コレクターにも選ばれたシンガーソングライターで女優のアリシア・キーズと音楽プロデューサー、カシーム「スウィズ・ビーツ」ディーン夫妻はアートコレクションについてお互いによく語り合っており、支援するアーティストの顔ぶれもますます充実している。 

自宅でコレクションを説明するアリシア・キーズとスウィズ・ビーツ。 Photo: Joshua Greyer For ARTnews

2人の関心は「あらゆる人種とバックグラウンド」に及んでいるが、ディーンが作家のアントワン・サージェントに語ったように、「これまでのコレクションに満足出来ない」ことに気づいたとき、夫妻は黒人アーティストに焦点を当てた。 キーズは、「私たちは有色人種の若いアーティストの作品を集めることに重点を置いています。それが、人々を元気づける方法だと思っています」と語る。 

『ARTnews』がニュージャージー州エングルウッドにある自宅を撮影のために訪れた際、ディーンとキーズは時間を割いて室内を案内し、壁に掛かっているお気に入りの作品について話をしてくれた。「ディーン・コレクション」は、美術館の展覧会や個人の邸宅など、さまざまな場所に貸し出されているが、のどかな場所にある夫妻の自宅には、その中でも特に重要な作品が展示されている。 

室内には、長さ約8メートルにもあるケヒンデ・ワイリーの話題の大作、《FEMME PIQUÉE PAR UN SERPENT》(2008)が掛けられており、同じ部屋には高さ約6メートルのカウズの写真映えする木の彫刻も展示されていた。そのほか、TOYIN OJIH ODUTOLA、DERRICK ADAMS、KAJAHLなど黒人アーティストの作品も見られた。(翻訳:編集部)

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*元記事では、夫妻の自宅コレクションの様子が動画で見られます。

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