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  • 2022.12.30

市場暴落、盗難、セレブが作品発表──NFTアートはどこに向かう?【2022年のアートニュースまとめ】

新時代のアートとして鳴り物入りで登場したNFTアートだが、2022年は市場の大暴落や盗難事件が続き、足元が大きく揺らいだ。その一方で、村上隆マドンナなどがNFT作品を発表し、業界を賑わした。2022年に起きたNFTアートをめぐるドラマを振り返ろう。

インドネシア、ジョグジャカルタのRJカタムシギャラリーでのNFTアート展示(2022年4月13日)。Photo: Devi Rahman/AFP via Getty Images

マドンナ、ビープルとのコラボNFTを発表。過激な“出産 ”映像に注目が集まる

ビープル《Mother of Nature(自然の母)》(2021)SuperRare

歌手のマドンナとデジタルアーティストのビープルが、コラボレーションによるNFTアート3部作を発表。「Mother of Creation(創造の母)」と題されたこのシリーズでは、全裸のマドンナが“出産“する様子が描かれている。

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NFTはやっぱり難解? NFTの基礎知識と課題まとめ

ニューヨークのタイムズスクエアにある大型デジタルビルボードに映し出されたNFT作品(2021)。Photo: AP/Seth Wenig

NFTはカルチャーシーンの主流となった。しかし、NFTとは何か、まだ今ひとつ分からないと感じる方もいるかもしれない。改めて基本的なことをおさらいしてみよう。

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NFT市場崩壊の兆し? ツイッター創業者のNFTが99%の値下がり

問題のNFT。Photo: Courtesy OpenSea

ジャック・ドーシーのNFTデビュー作は、2006年に自らが創業したツイッターに初めて投稿した世界初のツイート画像だった。

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村上隆とNFTの生みの親たちがウェビー賞を受賞

村上隆「Murakami.Flowers(ムラカミ・フラワーズ)」(2021-22)Murakami.Flowers

「卓越したインターネット上の活動」を表彰するウェビー賞(Webby Awards)は今年、複数のNFTプロジェクトに賞を授与した。ウェビー賞でアート関連の受賞者が出るのは異例のことだ。

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アート界がNFT参入に消極的な理由。若きアート市場分析のスペシャリストに聞く

マグナス・レッシュ。Photo: Courtesy Magnus Resch

長年アート市場の不透明さを解き明かし、複雑な要素が絡み合うアートの世界を分析してきたマグナス・レッシュ。そんなレッシュに、US版『ARTnews』がインタビュー。アート市場とNFT市場の共通点、NFTがこれからのギャラリー運営を変える理由、そして不安定なNFT市場の今後の見通しについて聞いた。

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NFTアート最前線:メガギャラリーや先駆的アーティストが試みるNFTの本当の可能性

ジェネレーティブアーティストのイスクラ・ベリチコバがフェラル・ファイルの展覧会「Field Guide(フィールドガイド)」のために制作した「Hypothetically Micro(ハイポセティカリーマイクロ)」シリーズ Photo: Courtesy of Feral File

NFTアートというと、オークションで高額落札されたものばかりが取り上げられがちだ。しかし、NFTやブロックチェーンは、先進的なテクノロジーだけでなく、新しい価値観を反映するものでもある。そうしたNFTアートの可能性を感じさせてくれるアーティストやキュレーターは、どんな活動をしているのだろうか。

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アフリカで新世代のNFTアートが人気急上昇中。注目のデジタルアーティスト10人

ヤトレダ《Strong Hair(強い髪)》(2022) Photo: Courtesy the artist

ビッグデータ、AI、ブロックチェーン、そしてIoT(インターネットと通信するモノ)が、世界中でアートの未来を形成しつつある。これまでデジタルアートといえば欧米中心のブームだったが、デジタル化の進展でアフリカのデジタルアーティストへの関心が急速に高まっている。

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「NFTはポンジスキーム」──米ブルームバーグのベテラン記者が一刀両断

Nifty Gatewayに出品されたジョアニー・ルメルシエのNFT《ポリブロック―正多面体》

ブルームバーグが去る10月25日に発表した暗号資産に関する大特集で、ベテラン金融ジャーナリストのマット・レビーンはNFTを酷評。さらにNFTだけでなく暗号資産に関連するプロジェクトの大半は「ポンジスキーム」であると断じた。

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ファインアートNFTは死んでいない──暗号資産冬の時代を越えて

2022年5月のF1マイアミグランプリに合わせて開催されたFTXの無料イベント「オフ・ザ・グリッド」のNFT作成ステーション(フロリダ州マイアミビーチ)。Photo: Jeffrey Greenberg/Universal Images Group via Getty Images

NFTを伝統的なアート市場に浸透させるのは、一朝一夕にできることではない。評論家から高い評価を受け、セールス面でも成功したNFTプロジェクトもあるが、大多数はまったく顧みられることなく消えていく運命にあるのが現実だ。市場暴落で「冬の時代」と言われる暗号資産(仮想通貨)とNFTアートの今後は、どうなるのだろうか。

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