#メトロポリタン美術館/Metropolitan Museum

メトロポリタン美術館は、アメリカ合衆国ニューヨーク市のマンハッタン、セントラルパーク隣接のフィフスアベニュー沿いに位置する世界最大級の美術館である。1870年4月13日に法人化され、5番街681番地のドッドワース・ビルに開館した。1880年に一時的に西14丁目128番地のダグラス・マンションに移転した後、現在の5番街82丁目に開館した。美術館の建物は、リチャード・モリス・ハントによって設計されたエントランスのファサードと大ホール(1902年)、ケヴィン・ローチによる現代美術の展示スペース(1967年)など、複数の建築家による増改築を経て現在の姿となっている。クラシカルな外観とは対照的に、館内は近代的なデザインになっている。


収蔵品は、古代エジプトから現代美術まで、世界中の美術品を網羅する約200万点に及ぶ。主な所蔵作品としては、フィリッポ・リッピ《玉座の聖母子と二人の天使》、ディエゴ・ベラスケス《フアン・デ・パレーハの肖像》、ジョルジュ・スーラ《サーカスの客寄せ》、ゴッホ《糸杉》、ルノワール《入浴する若い女性》、フェルメール《水差しを持つ女》、尾形光琳《八橋図屏風》などがある。


美術館では常設展示のほか、特別展も数多く開催されている。また、ミュージアムショップでは、所蔵作品をモチーフにしたグッズや、美術館オリジナルのトートバッグなども販売されている。
メトロポリタン美術館は年間200万人以上が訪れる人気の観光スポットであり、チケットは日時指定の事前予約制。オンラインでの事前購入が可能だ。広大な館内には見どころがたくさんあり、じっくりと鑑賞するには数日を要するとも言われているので、見たい作品を見逃さないよう事前に計画を立てるのをおすすめする。

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