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2023年はアートな海外旅行へ! M+、李禹煥美術館ほか、世界の新アートスポット&展覧会10選

22年にお伝えしたニュースの中から、新規オープンした美術館ギャラリーや、23年に開催される注目の展覧会情報をお伝えする。大きな話題となった香港M+(エムプラス)や南仏の李禹煥美術館など、いずれも個性豊かなものばかり。23年に海外旅行を計画中の方のご参考にも!

21年11月にオープンした香港の現代美術館M+。Photo: ©Virgile Simon Bertrand/Courtesy Herzog & de Meuron

1. 香港のM+は、テート・モダンやポンピドゥー・センターを超えるか

香港の現代美術館M+。©M+

香港の新しい現代美術館M+(エムプラス)が、ようやく完成した。2021年11月12日にオープンを迎えた当館は、香港最大級の美術館であるだけでなく、アジアで最も重要な現代美術館となるだろう。

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2. 2022年夏、ついにオープン! ニューヨーク発の没入型アート専用施設

Hall des Lumières(光のホール)で開催予定の「Gustave Klimt: Gold in Motion(グスタフ・クリムト:動き出す金色)」。Photo: Courtesy Hall des Lumières

アメリカ初のデジタルアートの常設展示施設が、2022年夏にニューヨークにオープンした。2021年に人気を博した、ゴッホの没入型エキシビションのファンにとっても朗報だ。

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3. ピカソ没後50周年の2023年、フランスとスペインが記念展を共同開催

パブロ・ピカソのポートレート。1953年撮影。Photo: AP

ピカソの没後50周年にあたる2023年、フランススペインは、この偉大なアーティストをテーマにした展覧会をヨーロッパ各地およびアメリカで共同開催する。

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4. 李禹煥が南仏アルルに美術館をオープン。16世紀の邸宅を安藤忠雄が改修

アルル李禹煥美術館(2022)。Photo: ©ADAGP, Lee Ufan; Photo: archives kamel mennour; Courtesy the artist and kamel mennour, Paris

古代ローマの面影が残るアルルの街の中心部に、世界的に有名な韓国人アーティスト、李禹煥(リー・ウーファン)の美術館がオープンした。建物の改修には安藤忠雄が協力している。

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5. ウォーホルバスキアから新進作家まで。ウィーン随一のアートコレクターが作った美術館、ハイディ・ホルテン・コレクションとは?

ハイディ・ホルテン・コレクションに展示された、ロバート・ラウシェンバーグの彫刻(手前)、アンディ・ウォーホルとジャン=ミシェル・バスキアの共同作品。Photo: Manuel Carreon Lopez/©kunst-dokumentation.com

US版『ARTnews』の「トップ200コレクター」にもランクインしているオーストリアアートコレクター、ハイディ・ゴエス=ホルテンが、6月初め、待望のプライベートミュージアム「ハイディ・ホルテン・コレクション」をウィーンにオープンした。

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6. 構想約30年。ノルウェーにオープンした博物館には「ムンクの部屋」も

3つの美術館が集結したアート地区、プラットフォーム10。Photo: ©Cyril Zingaro

6月11日にリニューアルオープンしたノルウェーの国立美術館。総面積は5万4600平方メートルで、パリのルーブル美術館やサンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館に次ぐ欧州最大級の規模になった。初年度には100万人の来館者を見込んでいる。

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7. スイス・ローザンヌに3つの美術館が集結したアート地区が誕生。プロジェクト資金約2億600万ドルの40%は個人寄付

3つの美術館が集結したアート地区、プラットフォーム10。Photo: ©Cyril Zingaro

ローザンヌ駅には9番線までしかない。なのに、「10番線」という言葉が飛び交うのはなぜか?そんなツッコミを入れたくなるのは、プラットフォーム10(10番線)というアート地区があるからだ。3つの美術館が集結して誕生したこの場所は、新しいアートの発信地として注目されている。

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8. ソウルで拡大し続けるペース・ギャラリー、さらに洗練された展示空間に

ソウルのペース・ギャラリー外観

サムソン・リアン美術館、リーマン・モーピンタデウス・ロパックなど、韓国の首都ソウルの最先端のギャラリーや美術館が集う漢南洞(ハンナムドン)。9月2日、世界的メガギャラリーであるペース・ギャラリーが同地区に敷地規模を拡大しリニューアルオープンした。

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9. フランスにユニークな個人美術館が相次いでオープン。セーヌ川やブドウ畑に囲まれたシャトーでアートを楽しむ

アートコレクターのニコラ・ロジェロ・ラセールが、パリのグラン・パレ前、アンヴァリッド橋近くの水上にオープンしたストリート・アート・センター「フリュクチュア―ル」。Photo: Courtesy Nicolas Laugero Lasserre

近年、アートコレクターたちは、自分がどんなアート分野を推していて、どんな作品を所有しているかを一般に公開するためのスペースを相次いでオープンさせている。この“個人美術館ブーム“に関しては、フランスも例外ではない。その中から2つの個性的な美術館を紹介しよう。

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10. 音のアートで「美術館を生きた有機的な場所に」── MoMAが2023年のプログラムを発表

ローレンス・アブ・ハムダン《Walled Unwalled(壁のある、壁のない)》(2018)©2022 Lawrence Abu Hamdan/Courtesy Centre d’Art Contemporain Genève, Geneva and Maureen Paley, London/Museum of Modern Art

ニューヨーク近代美術館(MoMA)といえば、戦後美術の巨匠による絵画や彫刻作品が揃うことで知られる。そのMoMAでは来年、最先端を行く現代アーティストたちの「音」に焦点を当てた所蔵作品の数々が体験できる。ライブパフォーマンスを含め、興味深い企画が目白押しだ。

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