「サメの歯探し」の大学生、約4000年前の槍先を発見──アメリカ先住民が残した石器

アメリカ・バージニア州でサメの歯を探していた大学生が、約4500〜3000年前の石製の槍先を発見した。長さ約15センチの石器は、保存状態も良好だという。

バージニア州イースタン・ショアで、大学生により発見された4500〜3000年前の槍先。Photo: Mary Baldwin University

米バージニア州イースタン・ショアでの野外実習中、サメの歯を探していた大学生が、約4500〜3000年前のものと推定される石製の槍先を発見した。Live Scienceが伝えた。

発見者は、同州のメアリー・ボールドウィン大学で生物学を学ぶブルックリン・ロルフ。9月21日、ロルフは生態学の授業の一環で、イースタン・ショアにあるバージニア大学のアンハイザー・ブッシュ沿岸研究センターを訪れていた。4日間の実習のうち、丸1日活動できる最後の日だった。

昼食後、ロルフはわずかな自由時間を使い、島の貝殻が積もった場所でサメの歯を探していた。そこで、入り江の水際にあった槍先に気づいたという。発見時の状況を、次のように振り返る。

「貝殻がたくさんあったので、ここならサメの歯が見つかるんじゃないかと思ったんです。だから、先のとがったものを探す目になっていました」

メアリー・ボールドウィン大学で生物学を学ぶブルックリン・ロルフ(写真左)と発見した約4500〜3000年前の槍先(同右)。Photo: Mary Baldwin University

槍先は長さ約15センチ。地元の考古学者によると、「リーハイ/コーンズ・クリスピン型(Lehigh/Koens-Crispin)」と呼ばれる尖頭器(先端をとがらせた石器)だ。この種の石器は、約4500〜3000年前に、現在のアメリカ東海岸各地で先住民によって作られていた。「ブロードスピア(幅広の槍先)」とも呼ばれ、北米先史時代の後期アーケイック期に暮らした狩猟採集民が、ナイフとしても使っていた可能性がある。

ロルフがすぐに引率の教員たちに知らせると、皆、大喜びしたという。同大学で生物学を教えるポール・カロ博士も、槍先を見せられた瞬間は「本当に言葉を失った」と振り返り、こう語った。

「何千年も前に人の手で作られたものを、実際に目にして触れる。そのことには、畏敬の念を抱かずにはいられません。ブルックリンは、その長い年月を経て初めて、これを見て触れた人なのかもしれません」

発見場所の島は州が所有する自然保護区の一部で、槍先は現在、詳しい調査のためバージニア州歴史資源局が保管している。友人から「黙って自分のものにしておけばよかったのに」と冗談を言われたロルフだが、槍先を引き渡した判断に後悔はないという。

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