CULTURE
INSIGHT
2024.01.04

草間彌生を大解剖！勢いを増すカルト的人気をニュースから紐解く

TEXT BYARTNEWS JAPAN
SERIES /2023年のアートニュース

振り返れば、2023年は草間彌生とルイ・ヴィトンのコラボコレクションの世界的なプロモーションから始まった。過去の差別発言について謝罪をする局面もあったが、94歳になっても衰え知らずの脅威的アーティストの1年を振り返ろう。

Portrait of Yatoi Kusama, 2020. Courtesy Ota Fine Arts, VictoriaI Miro, David Zwiener. Photo: Yusuke Miyazaki © YAYOI KUSAMA

アートとファッションの蜜月はこれからも続くのか？草間 × LVなどの事例からその未来を考える

フェラガモの2023年秋冬コレクション「ニュー・ルネサンス」の広告キャンペーン。撮影はアメリカで注目の若手写真家、タイラー・ミッチェル。Photo: Tyler Mitchell/Courtesy Ferragamo

近年、ラグジュアリーファッションの世界では、アートとのコラボレーションプロジェクトが引きも切らない。こうした蜜月関係の深化を、さまざまな事例を振り返りつつ、背景にある環境変化を含めて考察する。

草間彌生が過去の著作の人種差別発言を謝罪。「私が引き起こした痛みについてお詫びする」

デヴィッド・ツヴィルナーで開催された展覧会での草間彌生。2013年11月7日撮影。Photo: Andrew Toth/Getty Images

草間彌生は、サンフランシスコ近代美術館（SFMOMA）での個展開幕を目前に控えた2023年10月13日、2003年の自伝『Infinity Net（邦題：無限の網──草間彌生自伝）』を含むいくつかの著作で、黒人差別的な表現をしていたことについて言及した。

ミニマリズムとは何だったのか。モンドリアンから草間彌生、リヒター、ティルマンスまで、現代アートの一大潮流を総覧

「ミニマリズム」は、さまざまな分野で頻繁に使われる言葉だ。だが、そのためにかえって、それが何を意味するかが曖昧になっていることも。ここでは、美術史におけるミニマリズムとそこへ至る流れを俯瞰し、代表的なアーティストの作品からその本質をおさらいする。

草間彌生の常設ギャラリーがブラジルにオープン！「無限の鏡の間」シリーズも

草間彌生《Aftermath of Obliteration of Eternity》（2009）　Photo: Daniel Mansur

ブラジル・サンパウロの北、ブルマジーニョにある世界最大級の屋外美術館に、草間彌生の常設ギャラリーが開設され、この10年、世界的な人気を博している「無限の鏡の間」シリーズの作品などが展示された。

「芸術は人生の危機を乗り越える命綱」──香港のM+、草間彌生展のチケット1万枚を地元の学生にプレゼント

香港のM+で開催中の「Yayoi Kusama: 1945 to Now」展で、《infinity room》で自撮りする来館者たち。Photo: Li Zhihua/China News Service via Getty Images

香港の美術館、M+は、2023年5月14日まで同館で開催した草間彌生の大回顧展「Yayoi Kusama: 1945 to Now」の会期中、地元の学生にチケット1万枚をプレゼントした。これは、同館が開始したメンタルヘルスプログラムの一環で、ほかにも自分の感情をアート制作を通じて表現するワークショップなども開催された。