7歳の少年が「古代人の歯」を発見! 知られざる先史時代の「集団埋葬地」判明か

イギリス・コーンウォール州の岬に家族旅行に出かけた7歳の少年が偶然拾った「歯」が古代人のものと判明。先史時代と考えられる埋葬地の発見へと繋がった。

古代人の歯を偶然拾ったアーサー・エモンソン。Photo: National Trust

7歳のアーサー・エモンソンは、家族旅行でイギリス最南端のリザード岬を訪れ、崖を探索中に何かの「歯」を拾った。

BBCによると、エモンソンは最初「サメの歯」だと思ったが、リザード岬を管理するナショナル・トラストのボランティア、ケン・ウォレスに見せることにした。実は、ウォレスは歯科医をリタイアしており、すぐにその歯が人間のものであると見抜いて警察に通報。調査の結果、歯は考古学的発見物であると認定された。

これを受けて、ナショナル・トラストの考古学者ジム・パリーらが発見場所付近を調査したところ、地中から少なくとも1人分の顎骨片、歯、頭蓋骨を発見した。専門家たちは、この場所は先史時代まで遡る集団の埋葬地であったと考えており、さらなる発見を期待し調査を続けている。

リザード岬で調査する考古学者たち。Photo: National Trust

一方、パリーは、この遺跡が人為的・自然的要因によって侵食が進んでいるのを危ぶんでいる。その上で、「今回の場合、遺跡が失われてしまう前にできる限り記録を取り、そして近い将来、より広い範囲を発掘するために現地に戻り、素晴らしい景観を持つこの場所にある埋葬地の規模と性質を完全に理解したいと考えています」と語った。

ナショナル・トラストによると、見つかった人骨を骨考古学者に送り、年代測定などの詳細な分析を行う予定だという。

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