1900年前の姿のまま! 古代ローマの墓地から「死者を導く」オイルランプが出現
オランダの古代ローマの墓地から見つかった1900年前のオイルランプ。Photo: Courtesy BAAC / RAAP
オランダの北ブラバント州で行われていた発掘調査で、古代ローマの墓地の遺跡から1900年前のオイルランプが出土した。ランプは非常に繊細な装飾に彩られているにもかかわらず傷ひとつなく、考古学者たちを驚かせている。
小さな偶像たちが炉を囲むようにずらり! トルコの遺跡で発見された4500年前の祈りの形とは
トルコ・アナトリア半島で発見された偶像たち。Photo: via X/@MehmetNuriErsoy
トルコ・アナトリア半島の遺跡から、大理石や骨、テラコッタで作られた小さな偶像と未完成の陶器が発見された。4500年前の人形と未完成の陶器が示すのは、宗教と日常が交錯した古代の暮らしだった。
バイキングの「野蛮なイメージ」を覆す新発見──古代ゲーム駒から浮かび上がる意外な側面とは
新たに調査が行われた、デンマーク国立博物館所蔵のバイキング時代のゲーム駒。Photo: Courtesy the National Museum of Denmark.
バイキングの男性の髪型は? と聞かれると、ワイルドな長髪に三つ編みをイメージする人も多いだろう。だが、デンマーク国立博物館で200年以上も資料庫で忘れ去られていた古代のゲーム駒を調査したところ、これまで知られてこなかった側面が見えてきた。
3800年前の「足を繋がれたカエルの土偶」は何を意味するのか? ペルーの遺跡で新発見
ペルーのビチャマ遺跡で見つかったカエルの土偶。Photo: Courtesy Peru’s Ministry of Culture
アメリカ大陸最古の文明、カラル文明の都市として知られるペルーのビチャマ遺跡で行われてきた発掘調査で、3800年前のカエルの土偶やレリーフが出土した。これらの発見により、当時の人々が気候危機を連帯して乗り越えようとした姿が明らかになった。
4世紀の遺跡から「ビーチサンダル」モザイク画を発見。後期ローマ時代の装飾トレンドを象徴
古代ローマの遺跡で見つかった「ビーチサンダル」そっくりのモザイク画。Photo: Edoardo Fornaciari/Getty Images
シチリア中南部にある古代ローマの別荘の遺跡で「ビーチサンダル」そっくりのモザイク画が発掘された。この遺跡は過去にも「ビキニを着た女性たち」のモザイク画が見つかっており、考古学ファンの関心を集めている。
16世紀「怪物の庭園」は没入型アート施設だった!? 奇怪な彫像だけでなく、水を用いた聴覚的演出も
サクロ・ボスコの「地獄の門」。Photo: Mauro Flamini/REDA/Universal Images Group via Getty Images
鬱蒼とした森の中に奇怪な彫刻が立ち並ぶイタリア・ラツィオ州の庭園、サクロ・ボスコは、今も多くの謎に包まれている。しかし、最新技術を用いた調査によって、その新たな側面が明らかになった。
ネアンデルタール人が4万年前に制作したアート作品を発見! 顔料からは成人男性の「完全な指紋」も
ネアンデルタール人が制作したアート作品と考えられる石。Photo: X/@IGME1849
スペイン中部のサン・ラサロ遺跡の調査で見つかった石を調べたところ、それがおよそ4万年前にネアンデルタール人が作った芸術作品と判明。使用された顔料からは成人男性と見られる完全な指紋が検出された。
畑から1400年前の純金製カラスの頭部が出土! 新人金属探知機愛好家らの大手柄
イングランド南西部の畑で出土した2つの純金製遺物。Photo: Chris Phillips
金属探知機愛好家グループの新人を含む2人が今年1月、イングランド南西部の畑で1400年前にさかのぼるアングロサクソン時代の金製のカラスの頭部とガーネットが埋め込まれた帯を発掘した。一生に一度あるかないかの大発見にグループは大喜びしている。
3歳の少女が3800年前のお守りを発見! 「石に歯のようなものがあったから拾った」とコメント
3歳の少女が発見した3800年前のお守り。2匹のスカラベが掘られている。Photo: Courtesy Israel Antiquities Authority
エルサレム近郊を家族でハイキング中だった3歳の女の子が、偶然珍しい形の石を発見。これが3800年前のお守りだったことをイスラエル考古学庁が発表した。
中国で30万年前の「超小型ネコ科動物」の化石を発見! ネコ科の歴史に「貴重な1ページ」を刻む
アジアに生息するベンガルヤマネコ。Photo: Getty Images
中国東部の華龍洞遺跡で30万年前のネコ科動物の化石が発見された。古代の猫の仲間の化石としては最も小型で、種の歴史を知る上での貴重な資料となっている。
考古学的大発見ベスト10。ポンペイ犠牲者への「誤解」、傭兵の金貨、クフ王ピラミッドの知られざる部屋 etc.【2024年アートニュースまとめ】
重要な発見が続いたポンペイ遺跡から、古代ローマ彫刻が「首なし」の理由 etc. ARTnews JAPANで根強い人気を誇る考古学系記事の中から、2024年に最も読まれた10のニュースを紹介する。
10位:2メートルの伝令神ヘルメス像が下水道から出土。古代の人々が宗教弾圧から保護した可能性も
ギリシャ神話の12の神の一人、ヘルメスの石像が古代都市ヘラクレア・シンティカの発掘作業中に出土した。
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9位:女性の姿が描かれた「極めてまれ」な青い壁の部屋を発見。「ポンペイはまさに宝箱」
イタリアのポンペイ考古学公園で進む調査で、古代ローマの祭祀所と見られる青い壁の部屋が新たに発掘された。
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8位:古代ローマ彫刻が「首なし」なのはなぜ? 専門家がその理由を明かす
古代ローマ時代の彫像に、頭部が無い理由をレイチェル・クーサーなどの専門家が解き明かす。
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7位:氷河時代の若者も10代で初潮や変声期を迎えていた! 最新研究で2万5000年前の思春期が判明
イタリア南部で発掘された氷河時代の遺骨から、古代人も10代半ばまでに思春期を迎えていたことが判明した。
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6位:約5900年前、なぜ北欧の狩猟採集民は消えたのか。DNA解析を用いた研究から新たな結論
国際研究チームが発表した4つの論文から、約5900年前に北欧で起きた急激な人口変動に新説が浮上した。
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5位:1000年前のコインに8億円超の評価額。お宝の報奨金は発見者と土地所有者に分配
たまたま発見された1000年前の銀のコインに約8億4000万円の鑑定。イギリス史上最高額のお宝となった。
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4位:傭兵に支払われるはずの金貨が大量に出土。背景には「よほど不運な出来事」があった?
古代ギリシャ時代の街、ノティオンで大量の金貨が発見された。傭兵の報酬として蓄えられていた可能性が高い。
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3位:レーザーマッピング技術でアマゾンの熱帯雨林に隠された古代都市が出現。考古学者を驚かせる大発見
近年の技術の発達によってアマゾンの熱帯雨林調査が可能となり、これほどの古代都市が発見された。
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2位:クフ王の大ピラミッド近くの「空白地帯」地下に遺構を新発見。日本・エジプト共同チームが発表
エジプトのギザにある古代墓地で行われた地中レーダー探査で、L字型の構造物が見つかった。
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1位:ポンペイの犠牲者のDNA分析で従来説を覆す新たな発見。「現代人の思い込みは間違っていた」
生き埋めになった犠牲者のDNA分析で、性別や遺伝的関係がこれまでの説とは異なることが分かった。
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