リアム・ギャラガーが金属探知機愛好家と公言。英国で「宝探し」が人気

イギリスを代表するロックバンド、オアシスのリアム・ギャラガーが金属探知機愛好家であることをSNSで明かした。同国ではいま、この趣味の人気が高まっている。

2026年9月7日、ロンドンのシネワールド・レスター・スクエアで開催されたドキュメンタリー映画『Oasis: Don't Look Back In Anger』のプレミアに出席したリアム・ギャラガー。Photo: Dave Benett/WireImage

イギリスで金属探知の人気が高まるなか、ロックバンド、オアシスのフロントマン、リアム・ギャラガーが、熱心な金属探知機愛好家であることを自身のSNSで明かした。ガーディアンが伝えた。

ギャラガーは10月18日、Xに「金属探知ブームにかなりハマってる」と投稿。別の投稿では、「ワクワクする感じと、ピコンって音がたまらなくてやってる」と、金属を検知したときの電子音にも触れている。

新発見の宝物の多くは金属探知機由来

ガーディアンによると、イギリス政府が2024年度に行ったアンケートで成人の1%が過去1年間に金属探知を体験したと回答した。また、政府が昨年公表した統計では、2023年と2024年にスコットランドを除く同国で報告された宝物の発見は、計2883件に上った。うち2024年は暫定値で1540件と、年間の報告件数として過去最多を記録したという。こうした宝物の圧倒的多数は金属探知によって見つかっており、多くの発見品が博物館に収蔵されている。

人気を後押ししたと考えられるのが、英BBCのドラマ「Detectorists」だ。田園地帯で金属探知を楽しむ中年男性2人の友情と日常を描いた穏やかなコメディで、2014年から2017年にかけて全3シーズンが放送され、2022年には特別編も制作された。その影響もあってか、全英金属探知協議会(National Council for Metal Detecting)の会員数は、過去10年間で4倍になったと報じられている。

金属探知の大きな魅力の1つは、地中に眠る歴史的な品々との出会いだ。2019年には、サマセットのチュー・ヴァレーで金属探知をしていた7人が銀貨2584枚を発見。後に430万ポンド(現在の為替で約9億1000万円、以下同)と評価された。同年、ウォリックシャーで見つかった16世紀のペンダント「チューダー・ハート」も注目を集め、今年2月には大英博物館が取得に必要な350万ポンド(約7億4000万円)の資金を確保したと発表している。

BBCの取材に応じた全英金属探知協議会の事務局長、アラン・タンブリンは、金属探知は単なる趣味にとどまらず、歴史を書き換える営みでもあるとし、こう続けた。

「私たちが見つける中世や古代ローマの硬貨、ブローチ、バックルといった品々は、どれも物語を伝えてくれます。そして、私たちが共有する国の歴史遺産の一部なのです」

近年は、女性の愛好家も増えているという。34歳のルシラ・グレイはBBCに対し、金属探知はパソコンやスマートフォンの画面から離れて屋外で過ごしながら、目の前のことに意識を向けられるのが魅力だと話し、その効用をこう説明した。

「心の不調を抱えている人にとって、金属探知は、いまここに意識を戻し、目の前のことに集中する助けになると思います。考え過ぎるのをやめるきっかけになりますし、作業中はその瞬間にしっかり意識を向ける必要があります。頭を少し休ませるのに、いい方法なんです」

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