「壊滅的な被害」──40歳男性が米ガラス彫刻美術館で破壊行為。ガラス片を投げつけ警備員を襲撃

米シアトルのガラス彫刻を集めた美術館で、男が複数の野外作品を破壊する事件が発生した。動機は明らかになっていないが、警察は男を暴行容疑で逮捕している。

A view of the Space Needle from the Chihuly Garden and Glass Museum. Photo Don Bartletti/Los Angeles Times via Getty Images
チフーリ・ガーデン・アンド・グラス美術館からは、シアトルのランドマーク、「スペースニードル」が見える。Photo: Don Bartletti/Los Angeles Times via Getty Images

米シアトルのチフーリ・ガーデン・アンド・グラス美術館で、来館者の40歳男性が美術館敷地内に設置された植物を模した複数の彫刻作品を破壊し、約24万ドル(約3800万円)の損害を引き起こした。シアトル警察は男性の氏名を公表していないが、警備員が男性の身元を特定した後、当局が身柄を拘束した。

当局はこの損害を「壊滅的」と表現しており、破壊された作品は全て、ガラス彫刻で高く評価されているデイル・チフーリ(Dale Chihuly)によるものだという。歩道や周辺一帯には、色鮮やかなガラスの大きな破片が散乱していた。

また、当局の報告によると、男性は「割れたガラス片を警備員に投げつけ」、「割れたガラス片を拾い上げ、複数回にわたって美術館の警備員を刺そうとした」というが、この行為による負傷者はいなかった。

破壊された彫刻の破片が地面に散乱している様子を示すとされる写真も添付された報道向けの資料には、「Man Faces Shard Time After Damaging Chihuly Museum」という見出しが付けられていた。これは「hard time(厳しい時期)」にガラスの破片を意味する「shard」をかけた、警察による軽口だ。

シアトル・センター内に位置するチフーリ・ガーデン・アンド・グラス美術館は、かつての遊園地跡地に2012年に開館。チフーリの作品を多数所蔵しており、その中には、赤い花のリースが宙に浮かぶような全長約30メートルの大規模インスタレーションも含まれている。(翻訳:編集部)

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